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鎮痛剤

鎮痛剤は便利だけど怖いものだと思う。僕は慢性的な身体の痛みに悩まされていて、医者から鎮痛剤を処方されている。
特に寒い時期になると痛みがひどくなることが多いから薬が手放せないんだ。
とはいえ、正直に言うと我慢できそうな痛みでもつい薬に頼ってしまうことがある。

痛みは目に見えない分、他人には理解されにくい。「そんなに痛いなら病院に行けよ」とか「気のせいじゃないの?」なんて軽く言われることもあるけど実際に痛みを抱えてる人間からしたら、それは心ない言葉にしか聞こえない。
痛みは、その強さだけじゃなく、長期間続くことで心まで削ってくる。慢性的な痛みを抱える僕にとって、鎮痛剤はただの薬じゃなく、日常をなんとか普通に過ごすための支えなんだ。

でも、便利すぎるものには必ず落とし穴がある。鎮痛剤を飲むたびに思うのは、「これ、本当に必要だったのか?」ってこと。我慢できる範囲の痛みでも、「薬があるからいいか」と飲んでしまうことがある。
それが癖になってしまうと、薬がないと不安になるし実際に効き目が薄れていく感覚もある。薬に頼りすぎる自分に対して、時々自己嫌悪を感じるんだ。

じゃあどうすればいいのか?それが簡単に分かれば苦労しないけど、今の僕にできるのは、自分の体と向き合いながら「本当に必要なときにだけ薬を飲む」というルールを作ることだ。
例えば、痛みが酷いときだけ飲むようにして、軽い痛みはなるべく体を休めたりストレッチをしたりして耐える。そうやって、薬以外の方法でも自分をケアする術を少しずつ見つけていくしかないんだと思う。

それでも、薬を飲むことで日常が少し楽になるなら、それを否定する気はない。僕が言いたいのは薬に頼りすぎてしまうと、自分自身を見失いがちになるってこと。
痛みを完全に消し去ることはできないけど、どう向き合うかが大事なんじゃないかと思う。

鎮痛剤を飲むたびに、「これで痛みから解放される」って安心感があるのも事実。でも、その裏で痛みを無理やり消すことで見えなくなった自分の体の声もあるはずだ。それを忘れないようにしたいと思っている。

結局、薬は道具であって痛みそのものを根本から解決してくれるわけじゃない。僕にとって鎮痛剤は必要不可欠だけど、それに飲み込まれないよう上手に付き合っていくのがこれからの課題だ。

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