建設業許可取得のご報告とそのメリットについて
久しぶりのブログです。新規事業や既存業務を優先させていたこともあり、個人での発信がしばらくできませんでした。
さて、ここ2〜3ヶ月の変化としては、建設業許可を取得したことです。建設業許可はなかなかハードルが高いです。特に当社の場合は一般建設業ではなく特定建設業許可を取得したため、過去の工事実績や財政基盤、保有資格、実務経験など細かな条件をクリアする必要がありました。そのためにそれなりの費用もかけています。
建設業許可を取得した理由ですが、収益物件を取り扱う事業をする上で、顧客に高いクオリティのサービスを提供するために必要不可欠と判断したからです。
では収益物件を取り扱う不動産会社が建設業許可を取得することで顧客にどのようなメリットがあるのか具体的に説明します。
①修繕費が安くなる傾向になる
不動産会社から物件を購入すると、売主業者もしくは仲介会社が管理をすることが条件になっているケースが多いと思いますが、その会社が建設業許可を取得して工事業務を行っていることは稀となります。となると原状回復やその他の修繕工事は他の工事会社に丸投げとなります。そこに管理会社の利益が乗りますので工事費は相場より高く提示されることになります。詳細は別途記事にしていますのでこちらを参照下さい。
一方、建設業許可を取得し、常に工事を行っている会社であれば自社に職人がいたり、お抱えの工事業者や職人がいるので安く発注することができます。また工事の管理もしっかりとしてくれるでしょう。
②土地から新築がやりやすい
新築物件を手に入れる場合、既に出来上がったものを購入する方法と、土地を先行して購入して自ら施主として建設をする方法があります。一般的に前者は不動産業者の利益がたっぷり乗っているので金額が高く、後者はそれが無いため安くなります。但し、施工やリーシングのリスクもついてきますので両者メリット、デメリットがあります。
仮に後者で進んだ場合、土地を紹介してもらった不動産会社が仲介のみでその後はノータッチという場合とその不動産会社が設計及び工事もできるケースどちらが良いでしょうか。当然、後者ですよね。
前者の場合でも工事会社の見積書程度は準備してもらえますが、それが本当に実現できる保証はどこにもありません。仲介会社としては土地を買ってもらえればそれでいいので、良いことばかり言って、土地が売れたら、その後は関係ありませんよという対応をされてしまうことが多いです。見積書はあくまでも見積なので、土地購入後に当初の想定工事額がブレてしまった場合、収益性への影響は大きく、場合によっては致命傷になるケースもあります。その部分について土地の仲介会社は責任を持ちません。
一方、後者の場合は、土地売買契約と建築請負契約がセットになっているため上記のようなリスクは少ないです。土地を斡旋した不動産会社が建物が出来上がるまでトータルで責任をもってコーディネートします。また当然ながら竣工後のリーシングもしてくれます。事業成立までのリスクを極力下げることができるのです。
不動産投資をされている方若しくはこれからスタートしようとしている方は、これだけ誰でも情報が手に入る時代ではありますので、物件選び、収支計算、税金、について相当詳しい方が多いです。しかし建築については、実務をやっていないと知り得ないことが多すぎます。よって、その部分はプロに任せた方が当然良いのです。
また当社の場合、元々が設計事務所でもありますので、設計と施工を同じ会社で受注することができます。設計と施工を分けたほうが良いのか同じ方が良いのかは色々な議論があるのですが、収益物件に関して言えば設計施工の方が良いというのが私の個人的な意見です。詳細はまた別の機会でお伝えしようと思います。
ということで今回は建設業許可取得のご報告と、そのメリットについてお話しさせて頂きました。普段の業務の方は大分落ち着いてきましたので今後は定期的に情報発信していきます。それではまた。
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