伝え方が9割👣
今回はコピーライターである佐々木圭一さんの伝え方が9割という本を読んだのでシェアいたします。
佐々木さんは学生時代、自分の存在を消すような生き方をしていたそうです。僕自身も境遇とか考え方が似ているなと思いました。いじられてもあまり感情をあらわにしなかったり、その場を面倒なことが起こらないように発言しないように静かにしていたり。
今も多少ありますね。笑 すごく共感できました。
なので伝え方も下手すぎなんですね。だからこの本を読んでみました。
●ノーをイエスに変えるお願い言葉の作り方
ステップ1.自分の頭の中のコトバをそのままコトバにしない
ストレートに伝えることはバクチである。
デートしてください。→ ❌
ステップ2.相手の頭の中を想像する
お願いに相手がどう考えるか、普段何を考えているか、相手の頭の中を想像します。
興味ない人とデート行きたくない。
シャンパンが好き。あの料理が好き。
ステップ3.相手のメリットと一致するお願いをつくる
相手の文脈の中にお願いをつくる。
結果的に自分の目的が達成されればいい。
めちゃくちゃ美味しいシャンパンお店があるんだけど、行かない?
●相手の頭の中を想像する7つの切り口
1.相手の好きなこと
自分に興味がない人をデートに誘うとき、デートしてくださいは自分のメリットのみ
めちゃくちゃ美味しいシャンパンどう?は、相手の好きなことをもとにつくり、相手のメリットに変わった。
・ハンバーガーファーストフード店の例
相手:混んでいてハンバーガーの出来上がりが遅くなりそう。
自分:できたてをご用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?
→できたてなら待てるという気持ちになるかもしれない。
・混んでいる飛行機の到着後のアナウンスの例
相手:早く出たいな〜
自分(アナウンス):後方のお客様、お時間がかかってしまうので、ごゆっくり、お支度ください。
→気を使ってもらったサービスの印象を与えられる。
2.嫌いなこと回避
相手の嫌いなことからをつくることができる
芝生に入らないで
→自分のメリット
芝生に入ると、農薬の匂いがつきますよ。
→相手の嫌いなことからつくり、自分のお願いを聞くこと。相手のメリットに変わった。
・痴漢が絶えない街での例
チカンに注意
→相手は注意しているんだということだけ。
住民のみなさまのご協力で、チカンを逮捕することができました。ありがとうございます。
3.選択の自由
こちらは相手の好きなことからの応用です。2つ以上の相手の好きなことを並べることで、前向きに選べるようにする技術。相手にとってのメリットになります。
人は決断が苦手。2つ以上の選択肢があるときの比較が得意。できる。
デートしてください
→自分のメリット
めちゃくちゃ美味しいシャンパンのお店と、ペペロンチーノが美味しいお店のどちらがいい?
→相手の好きなもの2つの選択肢で選ばさせる。
選択の自由を作ることで、よりお願いを受け入れる確率が上がる。
ビジネスにも応用できる。
A案とB案がありますが、どちらがよろしいですか?
4.認められたい欲
ステップ2.で相手の頭の中に認められたいとか、いい顔を見せたいときに効果を発揮する。
残業お願いできる?→自分のメリットでしかない。
あなたの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?
→認めているコトバから始まることで、めんどくさいこともやってみようとする気持ちが生まれる。
ボランティアが偽善だと叫んだ学生
大学の授業で、世の中を良くするために何ができるかをというテーマでやっていた時、ボランティアを体験しようということになったそうです。
その時ある学生が、ボランティアは偽善だと叫んだ。その学生に対してこう答えた。
"どんな人だってボランティアなどの社会活動をすると、必ずネガティブなことを言われる。でもそんなの気にする必要がない。行動することに意味があって、何もやらずにいる人より、動く人の方が素敵だし、その小さな積み重ねによって世の中は良くなると思うんだ。"
相手の認められたい欲を捉えた伝え方になり、その学生は積極的に参加するようになったそうです。
5.あなた限定
ステップ2.で相手が寂しがりや自分が好きというときに発揮する技術です。
人はあなた限定に弱いのです。
・誰も行きたくないプロジェクトのミーティングがあるときの例
プロジェクトのミーティングに来てください。
→自分のメリットでしかない
他の人は来なくても〇〇さんだけはきて欲しい。
→その人の名前を使い、私こそが必要と思ってくれていると思わせ、心を満たすことで相手のメリットに変える
・レストランでの例
相手:少し遠出しなくてはいけないし、店が混んでいて、味はまあまあ。そんな頻繁に行かなくてもいいなと思いながら食事している。人気の理由はなんだろうと感じている。
自分(店主):はじめて来たあなただけ、特別なデザートに変更いたします。貴重なフルーツでこの店にあるのはこれが最後です。どうぞ召し上がりください。
→普段のコースから変更し、特別感を持たせると
お店のファンになる可能性が高まり、あなた限定を使った方法になる。
6.チームワーク化
ステップ2.で相手がめんどくさいって思ってる、やる必要性がそこまで見つかっていないときに発揮します。
相手にまかせるのではなく、一緒にやっていこうとすることが大切。
赤信号を一人で渡るより一緒に渡ろうといわれると人は動きます。
勉強しなさい
→あなたのメリットでしかない。
一緒に勉強しよう
→面倒なことでも、人一緒であれば動くもの。
これは自分も動くことが前提です。
<本田直之さんの講演を受けたとき、心を掴まれたつかみ>
講演はなんとなく参加した方は眠ったりもしてまうものです。
本田さんは講演が始まったとき、いきなり質問をしました。
この中で、自分がめんどくさがりやと思う人?
この中で、満員電車に乗るのが嫌いな人?
この中で、決まった机でずっと仕事するのが嫌いな人?
受講者はざわめきながら手をあげていきました。
そして、本田さんも言いました。
「わたしもいっしょです」
そこからの講義は軽い興奮状態で、すぐ90分過ぎ去ったそうです。
皆さん、わたしと一緒にこの講演を作りましょうという暗黙のメッセージがあったことで全員の心が動いたのでした。
7.感謝
最終手段にして最強の方法です。
ステップ2でこれまでの切り口が使えないときの手段です。
お願いを叶えてもらうために感謝から入るというシンプルな方法です。
人はありがとうと伝えるとノーと言いにくい生き物です。
領収書を落としてください。
→自分のメリットでしかない。
いつもありがとうございます、領収書お願いできますか。
→感謝から入ると、ノーと言いにくい。
・商業施設やコンビニのトイレの注意書きの例
トイレの綺麗に使ってください
→店側のメリットしか考えていない。
トイレを綺麗に使っていただき、ありがとうございます。
→感謝が入ると、人はお願いを拒否しにくい。
ノーをイエスに変える技術の答えは、相手の中にあります。お願いは相手との共作です。
もし、何かお願いや伝えることが苦手な方は、僕といっしょにこの本を読んで勉強して、成長しましょう!