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「縄文時代」をファンタジー脳で考えたら物騒になった

縄文時代は、争いの少ない時代だったと考えられています。出土した人骨から、刺されたり殴られたりした形跡がとても少ないことが理由らしい。

大自然の中で、みんなで仲良く暮らしていたのかなぁ。平和な時代でうらやましい。……で、終わらないのがファンタジー好きなわたしの脳みそです。ただちに脳内妄想が、びゅおーんと縄文時代までひとっ飛び。

縄文時代——。今と続く過去に実在したとは思えないくらい遠い時代。遺跡や出土品から、どんな生活をしていたか推察はできるけれど、誰も本物を見たことがない。誰かの日記もないし、写真も動画ももちろんない。ふしぎな世界。

現代の科学技術は優れているから、出土品からわかることはたくさんある。だから写真にも劣らない解像度で、わたしたちは遠い過去を知ることができるのかもしれない。

でももし、縄文時代の方が今より科学技術が優れていたら?過去にイタズラするために、ありもしない人骨や土器をそれっぽく加工してわざと残しただけかもしれない。

もし、縄文時代の戦争が、物理的に肉体を滅ぼす類のものではなかったら?呪術がメジャーな世界で痕跡なく人を消せたかもしれないし、名前のない毒で眠るように亡くなったかもしれない。

もし、縄文時代が過去ではなく未来の姿だったら?遠い未来の人たちが、行きすぎた争いの末に創った警告を込めたユートピアだったかもしれない。

つまり、ファンタジー(SF含む)全開で、妄想をふくらませると「人為的な傷が少ない≠争いのない平和な時代」になってしまった。傷がなかったからといって、争いがなかったとは言い切れない。ふふ、妄想たのしい。

人生において、猛烈にムダに思えるこのファンタジー妄想。でも意外と現実でも役に立つのでおすすめです。

たとえば、上司からの赤字報告。「人件費が膨らんだせいで赤字だ」なんて叱責されたとします。そんなとき妄想してみましょう。その赤字は誰かの横領分かもしれない。こっそり始めた新事業のせいかもしれない。誰かの人件費だけ高騰しているのかもしれない。見えない人を雇っているのかもしれない。上司にだけありえない数字が報告されているのかもしれない、などなど。そして、妄想しまくった結果気づくのです。上司の一言だけでは、真実が何もわからないことに。

妄想の内容は、他人に伝えるとおよそ引かれるのでおすすめしませんが、あれやこれやの妄想はなかなかによい時間です。不安煽り系のお話に弱いわたしは、妄想に妄想を重ね、他人の口によってぱんぱんに膨らまされた不安に、ぷすっと穴を開けるよう心がけています。うまくいかないことも多いけど泣。

妄想の余地なく突きつけられた現実だけが、唯一の真実なのかもしれませんね。



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