東川にプロのジャズがやってきたのでコンサートに行ってきた
東川町にジャズの一流ミュージシャンがやってきて、演奏をするという貴重な機会だった。
音楽を生で聞く機会は意外に多くない。せっかくなら、と娘を連れて行くことにした。
演奏はピアノ、トランペット、ベース、チェロ、ドラムスの5人。個人的にはサックスの音が好きなのでサックス奏者がいないことが残念と思って席に着いた。
がしかし、5人の奏でる音楽は足りないというものを感じさせず、5つの楽器が調和して素晴らしい演奏だった。
5曲くらいのミニコンサートではあったが、心が洗濯されてリフレッシュするような、潤いを感じたコンサートだった。
おそらく、サックス奏者がいたらもっと別の演奏もするんだろうと思ったが、奏でるとは、何か足りないものを求めるものではなく、現在あるものでいかに奏でるかということなのだろうと思った。
音楽にはピアノ1人のソロコンサートもあれば、ピアノとギターのセッションもある。スリーピースバンドも入れば、100人でひとつの音楽を奏でるオーケストラもいる。
そして、これは組織運営でも同じなのかもしれないと思った。
組織運営では足りないものを「満ち足りていないもの」として考えてしまうことがある。
特に大企業のようなある程度大きい組織で働く経験をしてきた人は「本来はこういう仕組みがあるべきだ」「こういう人が必要だ」と無いものを足りないものとして認識する傾向が強い。
しかし、音楽においては、足りないものはおいておいて、いまある楽器でいかに奏でるかを考えて演奏をする。組織においても、「今このメンバーでできる調和はどういうものがベストか?」という視点で役割を考えると、足りないものが多いベンチャー組織でも互いに良いハーモニー(アウトプット)を出せるのではないか、と感じた次第だ。
会社組織もそこにいる人も成長させていかなければならず、また同じ役割ばかりを担っていると関係がよどんでしまうということがあるなど、全て同じとは言いきれないが、現時点でこれを必要とするのは組織のハーモニーとしてバランスがいいのだろうか?
と考えることは、結構重要なことなのではと感じたのであった。
ともあれ音楽を楽しんだあと、娘と「ぱぱとデートだね」、と歩いて帰った夜空が美しく、楽しい思い出となった夜だった。