カンボジアにおけるコロナウイルスの状況と情報をまとめてみた(2020/03/27)
元気です。
東南アジア各国は、COVID-19の影響でかなりの国が外国人入国禁止の措置を取っています。カンボジアは先日までは割とのんびりとした対応をしていたのですが、周りの状況に合わせてちょっとずつ厳しい対応になりつつあります。
日本からカンボジアへの出張を検討していた方やカンボジアから日本に一時帰国していた方、カンボジアでビジネスをしていてこれからの対応を考えている方にとって、判断の基準になりそうな情報、ニュースをまとめました。
(1)日本→カンボジアへの入国について
①カンボジア外務省(Ministry Of Foreign Affair)は3月27日観光ビザ、Eビザ、アライバルビザ発行をストップすることを発表しました。
②有効なビザと72時間以内に発行された「COVID-19陰性証明」、5万米ドル以上の保険が必要。
③外交ビザ、公用ビザについては、免除。
④入国時の検疫が義務付けられ、隔離等の措置が取られる可能性がある
(2)日本入国時の注意について
先日日本政府の発表により、感染リスクの高い国に指定されている国から帰国したもしくは14日以内に滞在していた場合(トランジット含む)、14日間の隔離及び公共交通機関の利用を控えるよう通達がありました。3月28日0時より施行しています。
カンボジアはこのリスク国には含まれていませんが、トランジットでこれらの国を経由した場合、成田空港から出られない・もしくは自家用車での移動に限られるそうで、関東圏で迎えに来てくれる人がいない場合、事実上成田空港で缶詰になります。
(3)日本⇔カンボジアの航空会社の運行状況について
通常、日本からカンボジアを来るために利用できる空港はかなりありますが、事実上ANAのプノンペン⇔成田の直行便しか使えないと考えたほうが良さそうです。頼みの綱の全日空は、4月12日~4月24日までは運行中止、今日以降の運行は3月30日、4月1日、2日、4日、5日、6日、9日、11日のみだそうです。4月25日以降の運行はまたアナウンスがあるとのことです。詳細はこちらのリンクを見てください
(4)カンボジア国内の状況について
カンボジアではロックダウン(都市封鎖)のような措置は今の所取られていません。3月25日の演説でフンセン首相は「カンボジアで市場・レストラン・カフェなどを閉じさせることはない」と宣言をしています。一方で同じ会見で、憲法22条を用いればカンボジアでも緊急事態宣言を出すことが出来る、と可能性も示唆しています。
また、この会見を受けてプノンペン都知事はマーケットのベンダーにマーケットを閉じないように改めて指示をしています。
内務省大臣は、憲法22条を利用した緊急事態宣言を検討するとの発表もしています。
現状では緊急事態宣言をだすか、出さないか微妙なラインであると考えるのが良さそうです。
(5)カンボジアでの感染拡大について
3月28日9時の段階では、カンボジアでの感染者数は102名と発表されています。
基本的にはカンボジア国内では蔓延しておらず、海外からのウイルスの持ち込みに注意をするという発表が多いです。
現在出稼ぎにカンボジアからタイに行っていた労働者が大量にカンボジアに帰国してきており、帰国後14日間は村から出ることを禁止するなどしています。
一方で、カンボジアから中国に帰国した中国人やベトナムに帰国したベトナム人がCOVID-19に感染していたというニュースが出ており、「もしかしたらこれ、もっと感染しているのでは?」という見方も出来なくはないです。
(6)今後の情報について
カンボジアは4月11日前後からカンボジア正月で実家に帰る「大移動」がありますので、ここでウイルスが拡散されてないような対策が講じられるかどうか、ここ1,2週間は注視する必要がありそうです。
今後もNOTE,ツイッターでカンボジア情報を流していきますので、ぜひフォローをお願いいたします。
元気でした。