リール・ビッグ・フィッシュをいくつか聴いてみる

リール・ビッグ・フィッシュを聴く

「テイク・オン・ミー」に取り組むに当たって、これまであまりよく知らなかったリール・ビッグ・フィッシュ (Reel Big Fish)もいくつか聴いてみた。
主に聴いたのは、以下の2枚のアルバム。
『Favorite Noise』
『We're Not Happy 'til You're Not Happy』

『Favorite Noise』

『Favorite Noise』はどうやら、活動初期のコンピレーションアルバムの模様。
明るく賑やかなサウンド。
メロディも楽しげだし、ホーン隊は賑やかだし、ドラムも明るく乾いたサウンドが魅力的。
カリフォルニア出身のバンドというのも頷ける。
まとめて聴くと、ドラムに関しては以下3点の特徴が目に(耳に)ついた。
速いテンポのスカパンクリズム。
ハーフ、倍テンを主としたリズムチェンジ。
6連符系のフィル。
これらが多用されている。
それはまるでリール・ビッグ・フィッシュのトレードマークかのようだ。

『We're Not Happy 'til You're Not Happy』

『We're Not Happy 'til You're Not Happy』は先のコンピレーションアルバム『Favorite Noise』より後の時代の、オリジナルアルバムとのこと。
調べると2005年と出てくる。
「あなたが不幸になるまで私たちはハッピーにならない」だなんて、なかなか皮肉の効いたタイトルである。
内容はと言うと、サウンドは落ち着き音楽性を広げているようには感じるが、元の明るくて賑やかなリール・ビッグ・フィッシュが好きだった人にとっては物足りないのかも、とは推察できる。
ここはなかなか難しい問題。
変わっていきたいバンドと、変わってほしくないファンとのせめぎ合い。
ある意味バンドというものの、永遠のテーマ。
ちなみにドラマーは、このアルバムと先のコンピとではメンバーが違う模様。
そこもバンドサウンドに与える影響は大きいだろうと思う。

バンドは生きもの。

ともかく。
メンバーが変わったり、目標が変わったり、単純に年齢が上がっていったり。
やはりバンドは生きもので、不変ではない。
そこが面白くて難しくてやりがいのあるところではある。
と、ここまで来て、改めて「テイク・オン・ミー」を聴きなおしてみると、、、
また違った、深みを持った聴き方ができる、かもしれない。
と言ったところで、「テイク・オン・ミー」にまつわる話はお終い。

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