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X-M5レビュー この小ささは癖になる

こんにちは、ヒロヤです。

最近新しいカメラを購入しました。
その名も「X-M5」

10/14のx summitで発表された富士フイルムのコンパクトなレンズ交換式ミラーレス一眼カメラです。

コンパクトなVlogカメラとして注目を集めていますね。

ただ、自分はスチル用途でサブ機として購入しました。

発売日に購入してから1週間ほど使用してみたので、スチルユーザー目線から手持ちのX-T4と比較しつつ、みなさんにこのカメラの魅力をお伝えできればと思います。

結論から言うと、スチルユーザーにも非常におすすめできます。
購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

おすすめのユーザー

  • 初めて富士フイルムのカメラを購入する方

  • サブ機の購入を検討している方

外観、スペック

大きさ

まず一番にお伝えしたいのがサイズ。
というかこれがこのカメラの魅力の全てかもしれません。

手持ちのX-T4と並べてみました。

一回り以上小さいですね。重さもバッテリー、メモリーカード込みで約355gと軽量。
手で持ってみるとX-T4との違いは明らかで、X-M5は片手で収まるサイズ感。
上着のポケットの中にさっとしまっておけます。

このコンパクトさが、カメラを持ち出すハードルをグッと下げてくれます。

カメラは持ち出さないと写真が撮れません。
色々な機能が詰まった大きく重いカメラもいいですが、機能を削ぎ落としたコンパクトなカメラも必要だと思います。

画質

それでいて出てくる写真は上位機種に劣らない画質。

センサーは第4世代のX-Trans CMOS 4センサー 。
プロセッサーは第5世代のX-Processor 5。
X-S20と同じ組み合わせですね。

有効画素数は約2610万画素で第5世代の4000万画素センサーと比較すると画素数は見劣りしますが、必要十分な画素数でデータ容量も考えるとバランスがいいと思います。

X-M5で撮影

価格と質感

また、価格は本体のみで約13万円と最近の富士フイルムにしては良心的な価格ですがチープさは一切感じません。

むしろ、後述しますが一部ダイヤル類はX-T4より感触がいいと感じるくらいです。

ボディの質感について不安に感じている方は全く心配いらないと思います。

操作性

操作系統はモードダイヤル式です。
軍幹部右側のダイヤルを回すことで色々なモードに切り替えられます。
直感的に操作できるので、初心者の方も操作しやすいと思います。

軍幹部

また、X-50にも搭載されたフィルムシミュレーションダイヤルがあります。

フィルムシミュレーションダイヤル

初めてフジフィルムのカメラを使う方は色々なフィルムシミュレーションを使ってみたい方が多いと思うので、そういう方には嬉しい機能だと思います。

フィルムシミュレーションは「REALA ACE」を含む全20モードを搭載しています。

ダイヤルはフロント、リア合わせて2つ。ボタン類は少ないですが必要十分と言ったところ。
ボディの小ささでカバーです。

背面部

フロントダイヤルとリアダイヤルは手持ちのX-T4と比べるととても使いやすいです。

フロントダイヤルはX-T4と比べると滑らかな操作感で、押し込んだ際の感触もかなり違います。

フロントダイヤル

X-T4がカチッとかなりクリック感があるのに対し、X-M5は押し込み量が多くソフトな感触。
個人的にはX-M5の感触の方が好みです。

リアダイヤルは露出補正や各種設定の変更時に使用するのですが、ヌルヌルと回り、ソフトなクリック感触があります。

リアダイヤル

このリアダイヤルが特に使いやすいです。X-T4だと露出補正ダイヤルがかなり硬く、人差し指と親指でつまんで回さないと操作できないのですが、X-M5は親指だけで操作できます。

ついつい意味もなくダイヤルを回してしまうくらい自分は気に入っています。

マイナス点としては十字キーがない事と、Qボタンが押しにくいという事。

特にQボタンはなぜこの位置にこの大きさで配置したのか?と疑問になるくらい押しにくいです。
自分は全く使用していません。

Qボタン。小さい上に出っ張りがないので押しづらい

ただ、Qメニューはよく使用するので、自分はAEL/AFLボタンをファンクション設定でQメニューに割り当てています。

Qボタンが押しにくいと感じている方は参考にして頂ければと思います。

動画に関して

X-M5ではVlogモードについてよく紹介されていますが、個人的には独立した録画開始ボタンについて皆さんに紹介したいです。

X-M5にはシャッターボタンとは別に、独立した録画開始ボタンがあります。

赤いボタンが録画開始ボタン

このボタンを押すとスチルモードでも録画が開始され、録画が終了すると勝手にスチルモードに戻ります。これが想像以上に快適。

X-T4も写真と動画の切り替えダイヤルがあり比較的スムーズに切り替えが可能ですが、スチルから録画を開始するにはどうしても2ステップ必要。録画した後も写真を撮るにはスチルモードに戻す必要があります。

X-T4のスチル、ムービー切り替えダイヤル

X-M5はワンボタンで切り替えが可能なので、写真も動画も両方撮るという方にはとても嬉しいポイントではないでしょうか。

もちろんVlogモードも素晴らしく、軍幹部右のダイヤルをVlogに合わせるとVlogモードになります。このモードではモニターで簡単に各種設定を変更できます。

Vlogモード。画面タッチで簡単に設定が変更できる。

とりあえず動画を撮っておきたい場合は録画開始ボタンで撮影、しっかり撮影したい場合はVlogモードに切り替えて簡単に設定を変更可能です。

普段動画は撮らないスチルユーザーだからこそ、動画を撮るハードルはできるだけ低くあって欲しい。

スチル、動画ユーザーどちらにもメリットのあるシステムになっていると感じました。

また、動画は全くやらないよという方はファンクション設定で別の機能を割り当てることもできます。

おすすめレンズ

コンパクトなボディなので、コンパクトなレンズが似合います。おすすめのレンズを2つ紹介します。

XF35mm F2

自分は普段XF35mmF2をつけています。

とてもバランスがよくかっこいいです。

XF35mm F2はコンパクトですが開放 F値2と明るいのでボケを楽しむこともできますし、描写はとてもシャープです。

35mmという画角も使いやすく、初めてレンズを購入する方におすすめできます。

価格も5万7000円ほどと比較的安いのでお財布にも優しいですね。

XF27mm F2.8

XF27mm F2.8もおすすめです。
自分は所有していないですがとてもコンパクトなパンケーキレンズで、このレンズを組み合わせる方が多いと思います。

XF27mm F2.8は旧型と新型があり、R WRと記載がある方が新型です。光学系に変更はないものの新型は絞りリングが搭載され、防塵防滴にも対応しました。

値段は旧型の中古と新型でそこまで大きな差がないので、基本的には新型がおすすめです。

ただ、新型は現在新品がすぐに手に入らない状況です。
また、X-M5が防塵防滴に対応していないため、X-M5と組み合わせて使う場合は旧型との差は絞りリングの有無のみになります。

少しでも予算を抑えたいという方や、すぐにレンズが欲しいという方は旧型もありだと思います。

キットレンズはおすすめできない

このカメラはレンズとセットになったものも購入できます。かく言う自分もレンズキットを購入しました。1.5万円くらいでレンズが付いてきます。

付属するレンズは「XC15-45 F3.5-5.6 OIS PZ」。

XC15-45 F3.5-5.6 OIS PZ

とても軽量コンパクトなレンズで、X-M5に装着した時のバランスはとてもよいです。

また、ズームレンズなので先程紹介したレンズと違い、画角を変える事が出来ます。

しかし、F値が3.5-5.6と暗いのでボディ内手ぶれ補正非搭載のX-M5とは相性が悪いと感じました。
室内での撮影や陽が落ちてくるとすぐにISO値が上がってしまいます。

一応、レンズ自体に3段分の手ぶれ補正効果があるようですが、使ってみたところF値が下げられない事で効果が相殺されているように感じました。

また、F値を下げられないのでボケを楽しむことも難しいです。

このレンズがダメだと言うわけではなく、X-M5との相性は悪いという感じ。

もし初心者の方で初めてカメラを買うと言う方は上で紹介したレンズを購入することをおすすめします。

注意点

ここまで紹介したように多くの魅力にあふれたX-M5ですが、小型低価格ゆえ省かれた機能もあります。特に自分が気になっている点がボディ内手ぶれ補正非搭載、ファインダー非搭載、バッテリー容量です。

ボディ内手ぶれ補正非搭載

まずはボディ内手ぶれ補正非搭載という点。これが一番のウィークポイントかなと感じています。

明るさが足りない場面になるとかなり制約を感じます。先程上位機種と同等の画質と紹介しましたが、厳密にいうとセンサーは同じでも低照度時の画質は劣るとおもいます。

手ぶれ補正が非搭載なので、暗い場面ではISOを上げざるを得ず、ノイジーな写真になりがちです。

コンパクトさと引き換えなのでしょうがない点ではありますが、夜によく撮影をする方はこの点よく検討された方がいいと思います。

ファインダー非搭載

ファインダー非搭載という点も人によっては大きなマイナス点になると思います。
自分はあったらもちろんいいけど最悪なくても大丈夫という考えなので我慢出来ますが、ファインダーが絶対必要!という方は別の機種を検討された方がいいですね

バッテリー容量が小さい

バッテリーに関しても、NP-W126Sという容量の少ないタイプが採用されています。

バッテリー持ちが悪いので、予備バッテリーを用意しておくと安心です。

もしサブ機として購入予定の方はメインカメラとバッテリーが共有できないこともありますので注意が必要。

以上の欠点を許容できるか?購入前によく検討して購入しましょう。

X-M5におすすめのアクセサリー

X-M5購入時に一緒に購入したアクセサリーをご紹介します。

ホットシューカバー

X-M5にはホットシューカバーが付属していません。保護のためにカバーを別途購入することをお勧めします。

自分が購入したのはXマウントのロゴが入ったもの。軍幹部が一気にかっこよくなりました。

ソフトレリーズボタン

X-M5はボディ内手ぶれ補正が搭載されていないので、少しでもブレを防ぐためにソフトレリーズボタンを購入しました。

かなりシャッターボタンが押しやすくなるので気になる方は試してみてください。

カメラストラップ

カメラストラップはピークデザインのカフを購入しました。

コンパクトなボディなので邪魔にならないリストストラップを選択。ボディによくマッチしています。

余談ですが、X-M5はグリップ部分が小さいので手が大きな方は握りにくいと感じるかもしれません。ピークデザインのアンカーリンク部分をボディと手のひらの間に挟んで持つとかなり握りやすくなりますので、一度お試しあれ。

まとめ コンパクトなのに高画質

今回はX-M5の紹介をさせていただきました。

自分はこのカメラを買ってとても良かったなと感じています。とにかくカメラを持ち出す頻度が増えました。

初心者の方やすでにメインカメラを持っている方など幅広い方にお勧めできるカメラです。

購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

以上、X-M5のご紹介でした。

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