エアコンは案外電力を使わない
昔は、エアコンをこまめに止めたり、設定をゆるめにすると節電になる!みたいな価値観を植え付けられていたが
住宅のことを勉強したり、実測したところ、他のところの節電頑張った方が良くない?って感覚になってきた
エアコンにはヒートポンプという仕組みがあって、1の電力を使えば3~5くらいの熱を集めることができる(冷房も同じ)
家の暖房には今ワットチェッカーが付いているが、その数値によると安定時に200W弱くらいで動いている。ここから産み出される熱は600~1000W程度。
これを5時間運転すると1kWhの電力量になって、電気代で言えば30円程度の支払いになる
日中以外で1日10時間暖房を付けていると仮定して1ヶ月間生活すると、およそ60kWhくらいの電力をエアコンで消費することになるが、オール電化の我が家の電力消費量は冬で600kWh/月くらい
なので全体の電力のうちエアコンでの消費は1/10ほどしかないことがわかる
また、金額に直しても2000円程度である
じゃあ逆にどこにエネルギーを使ってるのかというと、給湯である
我が家の電力会社のポータルサイトによると、我が家の電気温水器はお湯を沸かすために、数時間かけて少なくとも8kWhくらい消費しているよう
また、沸かしたお湯は保温しなきゃいけないので、保温でじわじわ消費する電力を合計すると10kWh/日くらいにはなるだろう
つまり、エアコンの5倍も電力消費しているということ
給湯エネルギーを節約する方法はいくつかある
電気温水器をエコキュートに交換する
エコキュートは、給湯のためにヒートポンプを利用する仕組みが組み込まれていて、エアコンと同じように1の電力で何倍もの熱を生み出すことができる
なので、我が家にある電気温水器と比べると消費電力を1/3くらいにはできる
ただネックは
エコキュートの初期費用が高いことと
ヒートポンプの室外機を置くスペースが必要ということと
電気温水器より故障しやすい(10~15年)こと
であり、賃貸住宅の個別世帯に導入するインセンティブが全く生まれない
給湯量や給湯温度を下げる
沸かすお湯の量や温度を下げれば当然必要な電力は減る
賃貸に住み始めたらまずやるべきことだろう
電気温水器周りを断熱する
給湯タンク内のお湯は70℃とかになっているので、外気に少しずつ熱が漏れちゃう
タンクの外側は多少断熱されているケースが多いだろうけど、装置を外から触った感じ、常に暖かくて熱が逃げてる感じがする
なので、電気温水器やエコキュートの金属フレームの内外に断熱材(内部:グラスウール、外部:ポリスチレンフォームなど)を密着させて、保温にかかる電力を減らすという技がある
ただ、断熱材も購入費数千円はするので、中長期で運用してやっと電気代節約で元が取れる
賃貸だと居住期間が2年単位だから、判断が難しい
お湯を昼間に沸かして保温負荷を軽減する
多くの家庭で、お湯を本格的に使うのは夕方以降だろう
ならば、夕方になる直前に沸かして、保温時間を短くするのが一番エネルギーを節約できる方法となる
特に、エコキュートは外気が暖かい昼間の方がエネルギー効率が良くなるという特性があるのと、太陽光パネル付きの家は昼間なら電気を買わなくてすむので、絶対に昼間に沸かす設定にした方がよい
しかし問題なのは、結構な割合でそういう設定になってないという事実である
なぜかというと、昔深夜電力が安かった時代の名残で、自動的に夜に沸かそうとする機器が多くの家庭で採用されているから
しかもそのような機器は、昼間に沸かす設定すらできなかったりする(我が家のやつとか)
ただあるとき裏ワザを思い付いた
給湯時間を設定することを諦めて、時計の設定をずらしちゃえばいいじゃないか
この辺のテクを駆使して去年の今より2割くらい消費電力が減りました
あとは新居が完成したら、太陽光パネル×エコキュートで超節約生活する予定です