人生のどん底??

僕は今、人生のどん底にいる。
正確に言うと、人生のどん底にいる”と思っている”。

大学卒業から1年間、段々と友人は離れていく。
給料はそれほど高くはなく、毎月クレジットカードの請求に追われている。
好きだった人には彼氏ができ、連絡をとることさえもできなくなった。
今日も休日であるにも関わらず、誰とも遊ぶことはなく、インターネットカフェで試験の勉強をしている。

誰も助けてくれない。
本当に一人の生活が始まってしまった。
このままお金もなく、人脈もない、一人の生活をしていくのだろうか。
家で一人でご飯を食べているとどうしても落ち込んでしまう。

でも、果たして本当に僕だけがこのような状況なのだろうか。
今の状況は本当にどん底なのだろうか。

どうしても一人ではこの気持ちを抱えきれなくなり、高校の先輩に弱音を吐いた。仕事終わりに電話に出てくれて、昔通り笑いを混ぜながら、僕の相談に乗ってくれた。
その時の言葉が本当に刺さり、いつでも思い出せるように残しておきたいと思った。


「そんなん全然どん底じゃないやろ。」
「今までが充実しすぎてただけやって。大学の間一人暮らしもさせてもらって、友達もずっと一緒におって、お金もあったやろ。そんだけ充実してたから今ちょっとお金なくなって友達おらんくなっただけでそんなん思うねん。みんな社会人なったらそんなもんやって。それが社会人やねんって。」
「好きな人に彼氏できたんか知らんけど、そんなもんしゃーないやん。そんなんその人が自分のとこきてくれるぐらい男磨いたらええねん。今の目の前のことに一生懸命になっとけばええねん。ほんならそのうち忘れるわ。今の目の前のことに一生懸命になっとけば、それを見て新しい人が出てくるかもしれへんし。」

全部が響いた。めちゃくちゃ刺さった。
なんで1年先輩なだけでこんなに違うのか。
かっこいいと思った。
こんな人間になりたいと思った。
相談してよかった。
そんな先輩から、最後にこんなことを言われた。

「ってゆうかお前まずそこじゃないやろ。友達とか好きな人とかゆうてるけど、まずは親やろ。そんだけ大学生活楽しませてもらって、何今も頼ってんねん。まずそこから直せよ。まずは親孝行するとこからはじめな。そのために今の目の前のこと一生懸命やらな。」

本当にそうだと思った。
恐らく大学生活だけで1000万円以上僕に使ってもらっている。
そんな贅沢をさせてもらっていて、その上で社会人になってからまで面倒を見てもらうことはできない。
大学の間は周りの生活水準が高くて忘れていた。
地元にいた時の感覚を思い出させられて、冗談抜きで体に電気が走った。
そうだ。
まず僕がやらなければいけないことはそこじゃないか。
お金を稼がなければならない。
好きな人と一緒にいたい。
友人と遊びたい。
僕は自分の欲ばっかりだ。
もっと自分を律さなければならないと感じた。
本当に連絡してよかった。

今後の僕の目標は決まった。
「親孝行をするために、目の前のことを一生懸命やる」
この一点のために何をしなければならないのか考え続ける。

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