研修での未来予測って、意味あるの?
つらつらとWebを眺めていたら、インナー研修の定番として「未来を予測してみましょう」というのが、あった。
正直、いまだにそんなこと推奨してるの?と思ってしまった。
ここ数年を見ても、コロナ、ウクライナ、オープンAI、EVなどなど、まったく予測の付かない事件や現象が世界を覆い、プレイヤーのポジションががらっと変わった。大谷翔平さんだって、予測不能の最たるものでしょ?
予測できる範囲の未来を前提にしての立ち位置など、無意味と言っていいほどの大波が当たり前のようにやって来る。時代の中で木の葉のように揺れ動く自社や自分、そこを織り込んでどう生き抜くか。生存への執着こそが大事であると言い切りたい。
もう少し踏み込むと、時代がどう変わっても生き抜けるエンジンは何か。言い換えれば、強みは何か。そこを議論し、取り込んでいくことこそが、インナー研修の要諦ではないかと思う。
もう時代は変わったのに、貴重な人生の時間を無価値な思考で奪ってはならない。研修を企画してきた人間としても、身をただしたいと思っている。