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コルビジェがデザインした最もインドらしくない街チャンディーガル

最初にインドに訪問してから、一度は行ってみたいと思いつつ、せっかくインドに来たからにはインドらしい場所を優先して回りたいとうことで、ずっと訪問する機会がなかったチャンディーガル。(同じく長年行ってみたいと思いつつ同じ理由でまだ行けていないのがラダック地方)

今回は、デリー、グルガオンを観た後、世界遺産になっている高山鉄道、カールカーーシムラー鉄道に立ち寄った後、チャンディーガルに立ち寄ってきました。

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(シムラーのこの写真を観た知人からは「熱海?」と言われてしまいました。標高2000メートルなのですが、山の上の街でリゾート地ってモナコといい似たような雰囲気がありますよね)

このチャンディーガルで訪れて、強烈だったのがロック・ガーデンという場所なのですが、それについては別の記事で紹介するとして、チャンディーガルでは他に、コルビジェ設計の政府庁舎群、キャピトル・コンプレックスに行ってきました。

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町中で良くみかけた、チャンディーガルの看板。スマートシティとありますが、最近のものではなくて、昔から、身体を模して都市設計された街、ってことでスマートシティと謳っているのだと思います。

チャンディーガルの高等裁判所、議会棟、行政庁舎が集まっている地区がキャピトル・コンプレックスで、この場所は定時のツァーに参加しないと入れません。

ということで、早めにツァーの開始地点に辿り着いたのですが、今日は団体客が多かったので、早めにスタートしてしまっているとのこと。(キタ!インドあるあるだ...) でも、デリーに戻る飛行機のフライトがあるので、このツァーに参加しないとキャピトル・コンプレックスがみれません。

次のツァー時間に参加しろ、と言われてしまいましたが、こちらは当初の予定の時間前には到着しているし、次の時間はもう飛行機に乗らなくてはいけないから参加できないんだよ、と伝えたら、前のグループを追いかけろ、ということで入れてくれました。

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本当は、パスポートチェックとか、いろいろ手続きがあるようですが、途中であった警備員も、「前のグループを追いかけろといわれたんだ」と伝えたら、ノーチェックで通していただけました。こんなふうに融通がきくところがインドの良いところではありますね。

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高等裁判所前にいる先行しているグループを追いかけます。キャピトル・コンプレックスというひとつの地区ですが、この裁判所から向かいの議会棟までは、直線距離で500メートルくらい離れています。その間がずっと滑走路のようにコンクリートで敷いてあります。これは当時でもだいぶお金がかかっただろうな...

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この広大な無駄な、もとい何もない空間は大陸ならではですね。インドの昔の寺院や、宮殿を思わせるような空間です。

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巨大な屋根は日よけや雨を防ぎつつ、内側の傾斜にそって間接光が室内に入るようになっています。

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このテラスの手すりが面白いですね

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有名なオープン・ハンドのモニュメント。周りに何もないので写真だと小さくみえますが、高さ26メートルあります。

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これつくるだけでも相当大変だよね...

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インドあるある風景ですが、犬もグッタリ。そういえばシムラーで見かけた犬はインドでは珍しく高山のため毛が長かったな...

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そして議事棟のほうへ。ただっぴろい...

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途中でみかけたこのモニュメントは、昼と夜の移り変わりを現しています。人が警備員以外、極端に少ないこともあってキャピトル・コンプレックスのこの空間全体が聖域って感じがします。

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議事棟の巨大な扉

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扉にも昼と夜を象徴するマークが描かれていました。

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高等裁判所と議事棟の間にあった、この影の塔と呼ばれる建物。

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日差しが強いこの空間で、中は影になっていて、とても心地よい風が吹いていました。この空間が外見からは想像できないほどとても心地よくて、実際に訪れてみないと良さを体感できない場所でした。

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チャンディーガルは緑も多く、中心部は高級住宅も多い反面、効率性は高くなさそうだし、経済活動なども周辺の郊外のほうで多くおきていそうです。なんとなく街の中心が非現実的な感じがするのはそのせいかも。

キャピトル・コンプレックスの前の大通り。

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野生のインコ?オウム?もいました。

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鹿も出るみたいですね。

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この看板もキャピトル・コンプレックスの隣のブロックでみかけたもの。

チャンディーガルはこんな不思議な、街の中心が違った時間が流れている非現実的な街でした。そしてなによりもこのキャピトル・コンプレックスの前に訪れたロック・ガーデンで度肝を抜かれました。

それについては次の記事で紹介してみたいと思います。

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