心が休みたがっている
今月こそは京都へ行きたい。
京都へというより、正しくは鴨川へ行きたい。鴨川でコーヒーやら缶ビールを飲みながら何も考えず、ただゆっくりとした時間を流したい。自分の中から心を外に取り出して休ませることができる空間。
京都へ行くたび特に予定は決めず、足が勝手に鴨川方面へと向かっている。サウナの梅湯で邪念を払い頭と心を空っぽにしたらその後の道中で(大体は)缶ビールを買い、到着したら適当な場所に座りただビールだけを飲み無になる。ここでの適当な場所は、人気の少ない橋の下でも、楽しそうに騒ぐ大学生たちの横でも、何組もいるカップルとカップルの間でも、楽器の練習をしている若者や老人の隣でもどこでもよい。”テキトー”でもあるけど文字通り”適当”でもある。その音や風景も込みで私にとっては重要。
ここ数カ月くらい私の精神がずっとそうしたがっていたけど今が絶好のタイミング。かと思ったけど世間は春休みシーズンで、夜行バスが高い。私は大体京都では一泊せず夜行バスで朝着いて、その日の夜に新幹線で帰る。お気楽金欠フリーターの私には新幹線往復は若干厳しい。
これはまた来月に持ち越しだな、と深い溜息をつく。