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いちごのビスケットの答え合わせ【育児記録】

子供との何気ない日々のやりとりも、後に私の宝物になる。
当たり前だけど、今日のこの瞬間の子供には明日は会えない。
今はただ、日々の出来事の記録でも、きっと何年か後には、この記事を読んで懐かしくて、ちょっと切なくてあったかい気持ちになるはず。
今、この瞬間の子供の育児記録。


幼稚園の帰り道、子供が「今日のおやつはいちごのビスケットだったんだよ」と嬉しそうに教えてくれました。
普段、幼稚園のおやつの話をしてくることはあまりないので、よほど気にいったのでしょう。

「 良かったねー!」と言いながら、いちごのビスケットを思い浮かべると、パッと私の頭に浮かんだのは、ビスコでした。
「ビスコ!ビスコでしょ?」と子供に聞くと、「え、なに? 」と子供。
「いちごのビスケットってビスコだった?」と言う私の問いに、そもそもビスコを認識していない様子の子供。
確かに、ビスコをおやつで買ったことなかったかもしれないなと思っていると、「いちごのビスケットね、2個も入っているんだよ」と少し自慢げに子供が言いました。
これはやっぱりビスコに違いないと思い、「ビスケットの形は丸だった?四角だった?」と子供に聞きました。
「四角だった」という子供からの返答に、私はビスコだと確信しました。
「それやっぱりビスコだよー!男の子の絵が書いてあったでしょう?」と何故かクイズにでも正解したかのように、嬉しそうに問いかける私に、子供も「そんな絵、書いてなかったよ!」と何故か張り合ってきました。

幼稚園で出たおやつは、ビスコなのかビスコではなかったのか、その答えを求めて私たちはコンビニに立ち寄りました。
ビスコの現物を子供に見せて答え合わせしようと思ったのです。しかし、店内のお菓子売り場を隈なく捜索するもビスコはありませんでした。

答え合わせは、週末のスーパーへの買い出しのときかな、でも週末になったらこのことすっかり忘れてそうだな、なんて考えながら帰宅して、ハッとしました。
わざわざコンビニに寄らなくても簡単に答え合わせは、できるじゃないかと。
ちゃちゃっとスマホで検索して子供に画像を見せました。
「ビスコってこれなんだけど、幼稚園で今日出たおやつこれだった?」と聞くと、「うん」とあっさり答える子供。
「やっぱりビスコだったじゃ〜ん!ほら、男の子書いてあるでしょ〜」と喜ぶ私に「忘れちゃったんだもん」と少し不満そうな子供。
でも、「次スーパーで見つけたら買っとくね。」の一言ですぐ笑顔を見せてくれました。
今日も平和な我が家です。





幼稚園のおやつの話を嬉しそうに、そしてちょっと自慢げにする姿も、ビスコ論争?に張り合う姿も、今この一瞬が宝物。
日々の子供との日常が、ここに書くことでかけがえのない特別なものだと再認識できる。
子供との限られた時間を毎日大切に、子育てをしていきたい。

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