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知らない間に

教科書の出版会社から2025年カタログが届きました。しばらく封を切らないまま机の脇に放置してあったのですが、ふとタイトルが目に入ったので、みて見ることにしました。

すると、今最終確認に入っている私の教科書が新刊として掲載されていて、驚くやら嬉しいやらです。人生で初めて書く教科書ですが、それなりに自分の伝えたいものが詰まったものなので、純粋に嬉しく思いました。

ネット上でも紹介されていたので、リンクを貼らせていただきます。

教科書の内容をひとことで言えば、「英語教材を使って金融の基礎概念を学ぶ」というものです。最近英語教育の世界では、特定分野の知識吸収・理解と外国語学習を組み合わせた内容言語統合型学習(Content and Language Intergated Learning: CLIL)という考え方が広がってきています。

最近では、SDGs関連のトピックスを英語教材で学ぶという教科書CLIL教材として結構出版されているようです。しかし、元々このCLILが始まった欧州では、CLILとは特定分野の専門家が外国語でその内容を教授するということとされており、どちらかというと、言語習得よりも内容理解に重きがあるように理解しています。もう一つのポイントは、言語教育の専門家ではなく特定分野の専門家が教えるということです。

一方わが国では、英語教育の先生方にこのCLILがいわば「流行した」(*)結果、英語の先生たちが、必ずしも自分の専門分野でないトピックを取り上げて、その内容を英語教材を使って伝えることをもCLIL授業として行うという傾向があるようです。

(*)英語教育の歴史を見てみると、時代時代でその時に「流行る」教授法があります。

ある学会で、「CLILとは本来…」と質問したところ、「CLILの変形型として、特に教える人がその分野での専門家でなくてもよいのでは」という回答に接し、実はいまだに納得できていない状況です。その回答に接したときは、やや拍子抜けしたことを覚えています。

臍曲がりの私としては、「じゃぁ僕が本当のCLILをやろうじゃないか」と考えついて、数年前から複数の大学で「英語教材を使って金融の基礎概念を学ぶ」授業を始めました。(金融の世界には30年近くいましたし(今は、若干金融関連の仕事に関わっています。また英語教育については、58歳から大学院に入り直し、学位を得ましたので、その資格はあると思っています。)その内容を本にできないかと、色々なところで話していたところ、今回の出版元である金星堂さんからお声がけいただいたという次第で、出版にあと一息で漕ぎ着けそうです。

何か日本のCLILに挑戦するような物言いをしましたが、必ずしも金融に詳しくない先生方にも、学生と一緒に金融の基礎を学んでいただくよう、工夫して書いてますので、ぜひ使っていただきたいです。

また、金融機関の研修などにも使っていただけないかと、密かに思っています。この教科書をベースにEーラーニングのプログラムを作ろうかなと思い始めました。

このNoteを読んでくださった方で、ご興味を持っていただける方がいらしたら、是非採用いただければ幸いです。ご覧いただいたページから見本請求できます。

以上

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