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単語の中で音が変わる
UCSBに入ったばかりの頃、Andyという友達ができました?彼が"Hey Hiro, do you practice xxxxxx?"で聞いてきました。xxxxxxのところは、「くわらっとぅ」みたいに聞こえました。何回聞かれてもそこの発音がわからないので、"Andy, can you spell that out?"と綴りを書いてもらいました。そうすると"Karate"と。
なんでそんなことが起こるのか。今ならわかるので、授業では、英語の音の変化の例として使っています。
音節の話を以前しましたが、英語は単語のどこかを強く発音する(ストレスを置くという言い方をします)1音節なら有無を言わせず、強く発音しますが、例えば3音節なら真ん中の音節が強く発音されます。その音節の母音は、強く、はっきりと、やや長く発音される傾向がありますが、他の(つまりストレスの置かれない)音節の母音は、弱母音(schwaという名前がついています)という音に変化する傾向があるのです。schwaの発音については、こちらが詳しいです。
この理屈でいくと、karateは3音節(Kar-rat-te)なので、真ん中のratのところの"a"は、日本語の「あ」と同じはっきりとした「あ」の音になります。ところが、Karの"a"および"te"の"e"は、schwaに変化する傾向にあるので、実際には、こんな音で発音されることになります。Andyの発音はこれだったのです。
日本人が文字から受け取る音のイメージとはまったくかけ離れてしまうので、まったく私もわからなかったというわけです。こちらから発音するときは、日本語流に「からて」と発音してもおそらく通じるのではと思いますが、相手の発音は、この通り大きく変化するので、このしくみがわかっていないと、リスニングはアウトになってしまうのです。仕方ないけど、アメリカで暮らそうと思えば、慣れないといけないという現実があります。
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