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5W1H法

私が勝手に命名した英語のコツに5W1H法があります。著作に紹介しているので、ちょっと引用させていただきます。

<引用>
5W1H法
辞書に頼らず早く書く発想の大転換:5W1Hがあなたを助ける次の単語で、これまで学校でも、他の場所でも習ったことも見たこともないものを挙げて下さい。

Who
We
Are
How
This
Machine
Work
What
do
Why
our
Products
Better

いかがでしょうか?おそらくないと思われます。
では、これらだけで、ビジネスに登場しそうな表現を作ってみましょう。次の4つの意味になるように、今挙げた11の単語を使って表現してみて下さい。動詞等は、場合に応じて形を変えても結構です。

当社の概要
当社の業務
この機械のしくみ
当社製品の優位性

いかがだったでしょうか?正解は、次の通りです。

当社の概要: Who we are
当社の業務: What we do
この機械のしくみ: How this machine works
当社製品の優位性: Why our products are better

こうした表現は、あまりにも基礎的な単語を並べているので、「稚拙である」「子どもっぽい」と受け止める方もいるかと思いますが、そんなことはありません。例えば、海外の大手企業や国際機関のウェブサイトで、「当社概要」「当機関概要」にあたる部分の英語版を見て下さい。”Who we are”が多く使われていることに気がつかれると思います。堂々と使っていただきたいと思います。

例:
“Who we are”
ゴールドマン・サックス

“What we do”
The World Bank

また、彼の米国元大統領ケネディ氏が、その就任演説の中で述べた一説は、あまりにも有名です。これも、あなたが知っている単語ばかりで構成させていませんか。

“And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you—ask what you can do for your country.”

もちろん、これは、子ども向けの演説ではありません。5W1H等、誰もが知っている語句の組合せが、英語ではパワフルです。これを、Eメールライティングに使わない手はありません。

<引用ここまで>

要は、みなさんご存知の疑問符を使って、名詞句を作る方法です。語順は、次のようになります。
     疑問詞+主語(S)+動詞(V)(+目的語)

亡くなった仁鶴さんが「四角い話をまあるく話します」などと言ってましたが、これは「難しい言葉をやさしい言葉に言い換える」方法です。日本語でも子供向けに話す時にはよく使われる方法ですが、大人同士では漢字熟語が使われることが多いのです。したがって、英文Eメールの研修などで「わが社の概要とご説明します」と書いてくださいというと、"Let me explain the overview of our company."とは"This is our company's profile."などと書く人が多いのですが、これを"This is who we are."と書き直すこともできますよと説明すると、7割くらいの方が理解できます。発想の転換ができる人は約7割、後の3割の人は無理なようです。

同じことをYouTubeで話している人がいました。我が意を得たりという感じです。でも「5W1H法」私のネーミングもいいでしょう?(笑)

今日もお読みいただきありがごうございました。Noteのコミュニティの中での交流を増やしたいと思いますので、もちろん「スキ」はたいへんありがたいのですが、「コメント」もたくさんいただけると嬉しいです。5W1Hについて書いている私の本(下のリンク)もよろしくお願いしま〜〜〜す!定期的に英文ビジネスEメールの研修も行い、Udemyにも初心者用コースをご用意しています。


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