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日本人は、英語に対する期待値が高すぎる

多くの日本人は、「あなた英語できますか?」ときくと、「いえ、全然」「できません」という答えが返ってくることが多いと思います。


かつてアメリカにいた頃、人材紹介、派遣の仕事をしていました。その頃の経験から言うと、就職のためにレジュメ(履歴書)を提出した外国らしき人が、「英語できる」と書いてあっても、受取る方はあまり信用しません。なぜなら、その人が「できる」といっても、そのレベルに信用がおけないことが決して珍しくないからです。


翻って、日本人に、「あなたスキーできますか?」ときくと、ボーゲンがやっと出来るレベルの人でも、「「はい、少し」と答えますし、パラレルくらいになると「まあまあ出来ます」という具合です。スキー等のスポーツに対しては、あまり期待値を高く置いていないので、こういう結果になると思われます。(ちょっと例が古いですねー笑)


だったら、先ほど挙げた「できなくてもできる」とレジュメに書く人たちと同じ気持ちで、「はい、できます!」と堂々と言ったらどうでしょう?


試しに、次の単語を英語で言ったみて下さい。
机、テーブル、腕時計、柱時計、電話、鉛筆、本、ノート、パソコン、テレビ。。。いかがでしょう?

次に、同じ意味のことを中国語で言ってみて下さい。一部の人はできるかも知れませんが、多くの人はできないと思います。これだけ見ても、中学校、高校でやってきた英語の基礎知識は、皆さんの中に残っています。


さらに、This is a pen.等の、簡単な文章を作る方法も、多くの人が知っています。

では、この"pen"のところに、先ほどあなたが答えて「机」以下の単語を当てはめて下さい。たちどころに、10個くらいの文章が出来上がりました。十分出来るのです。こうした基礎知識を、どこまで使いこなすかで、あなたの英語は相当「使える」ものになります。

授業や研修でいつも伝えていることですが、英語の学習の第一歩としては、新しいことを覚えるよりは、これまで覚えてきたことをいかに活かせるかを考えたいものです。覚えてきたことを、実際に使えるものに変えて行くことが上達の近道のように思います。

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