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"Minneapolis"の発音が通じない

話は私の大学時代に飛びます。大学4年生の年、学内の留学生選考試験に合格し、永年の夢だったアメリカ留学が実現しました。留学先は、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校というところで、ロサンゼルスから車で約2時間、Route 101という海岸沿いの美しいフリーウェイを北にいったところにあります。

大学に入る9月に先立ち、8月はまずロサンゼルスで語学学校に入ることになりました。今日の話は、その頃の話です。

思い立って知り合いのいたミネソタ州ミネアポリスに行くことにしました。新聞を買って、安そうなチケットを探していたら、"Super Saver"というお手頃の航空券が見つかりました。North West Airlineだったと思います。

そこで、次は、電話でチケットの予約をする段になり、ミネアポリス(Minneapolis)の発音が分からないことに気がつきました。いろんなところにアクセントをおいて、違う発音を試みるも、どれも"I don't understand which city you are reffering to."などと言われて困り果て、最後は、「ミネソタ州のセントポールの隣にある大きな街だ」といったら、電話の向こうの相手が、“Oh,Minneapolis!"と、真ん中の"a"のところにアクセントを置いて発音してきました。

苦労したけど、これで覚えました。因に、インディアナ州のインディアナポリスも、やはり真ん中の"a"にアクセントがあると、後で知りました。

この私の経験は、英語を教える側になってみると、示唆的です。日本人の話す英語が他国の人々に伝わりにくい理由は、音、音節、そして今日の話題であるストレス(どこを強く読むか)の3つの点にあります。音が正しくても、音節の区切りが正しくても、強く読むところを間違えると、まったく通じないという現象が起きてしまいます。

Min-ne-A-po-lis

大文字で表記したA(発音記号はこちら)を強く読まなければならないのです。ミネアポリスの正しい発音は、こちらです。(スピーカーのマークをクリックしてみてください)

お馴染みのマクドナルド、日本語では、どの音節もほぼ同じ強さで読まれますが、英語ではMcDonaldの"Do"のところです。(発音は、こちら)これを外すと、だめです。

この通り、インターネット時代の現在は、PCで発音の分かる辞書があります。今だったら、ここで紹介した苦労はしなくて済んだのでしょう。ネット検索ですんなり覚えるのも一法ですが、こんな苦労をして覚えた単語は忘れません。

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