教科書書いてます
ある出版社さんから提案いただいて金融英語をテーマにした教科書を作っています。教科書を書くのは初めてですが、出版社さんの協力も得ての合作なので、比較的仕事は捗っているのかなと思います。
一番楽しく感じているのは、編集者がいて、常に自分のやっていることがスケジュール通りに進んでいるのか、疑問に思える箇所があるが修正の必要がないかなど、コーチ役的な仕事をやってもらえることです。さらに、書いた原稿に基づくクイズなどを考えたり、てにをはを訂正するなどの細かい仕事を引き受けてもらえる点も、非常に助かります。編集者のTさんに、「Tさんも執筆者として名を連ねてもらうべきですよね」などとつい言ってしまうほどです。
この本の執筆のきっかけになったのは、学会の集まりでした。それも、オンラインの出席だったので、お互いの顔を見ない状態での接触だったのですが、私が自分のやっている仕事内容を説明するのをしばらく聞いてくれた出版社の人が、同僚(現在編集をしてくれている人)に話を繋いでくれたために実現しました。本を出版するについては、著者側から企画を出版社に持ち込み、それを出版社側が審査してというプロセスを経ることが多く、その審査を通過するのもなかなか厳しいと聞いていました。しかし今回は、先方に企画があり、その執筆者として私を選考してくれたので、私からすれば突然の、それも嬉しい驚きでした。ちょこちょことでも、自分のやっていることを発信する重要性を改めて感じているところです。
本を作るもう一つの楽しみは、本に入ってくるイラストを見ることです。通常は、まったく面識のないイラストレーターの人に依頼され、出版後もその方に会う可能性はほとんど皆無なのですが、イラストを通じて、その方と会話をしているような気がします。どういうふうに描いてくれているかで、自分の文章がどのように読まれているかが分かるからです。
現在は、冒頭に掲げているように、原稿の校正を行っている段階で、もう1月くらいで、全ての作業を終了、来春には出版の予定です。自分自身が授業で使えるのは、私の大学講師としての任期はあと2年くらいなので、非常に限られています。なんとか多くの先生方に興味を持ってもらって、授業に使っていただけるようにと、祈るような気持ちでいます。
以上