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電子出版の私なりの意義

最近初めて取組んだKindleでの電子出版本の冒頭紹介文です。ここでは、記事終盤(「とは言え」あたり以降)の、電子出版の意義の部分に注目して読んでいただければと思います。(もちろん書籍購入は、大歓迎😓)

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本書は、2006年4月から2008年2月まで、金融雑誌「近代セールス」に掲載されて「投資の英語年金の英語」を書籍化したものです。実際の連載記事を4回シリーズとし、1シリーズで8つから9つの金融英語で頻出する単語について、その語源を探り、エピソードを紹介していくものです。
第一回冒頭には、こんなことが書かれています。

「インベストメント、ファンド、リスク、リターン、コンサルティング、ファイナンス、スワ ップ、デリバティブ…。こうした「横文字」は 数えたらきりがないほど私たちの日常業務の中 に入り込んできています。読者の皆さんも、業 務上これらの「横文字」を覚える必要性に迫られることも多いと思います。

覚えなければならないから覚えるという作業 は、決して楽しいものではありません。しか し、実はこれらのことばの語源をたどっていくと、よく使われている別のことばに行き着いた り、思わぬエピソードがあったりして、案外興 味が湧いてくるものです。それに、覚えやすくもなります。
この連載では、こうした日頃よく出てくる「横文字」に少しでも興味を持っていただき、折に触れてお客様との会話の中にも取り入れていただければとの思いから、それぞれのことばの語源やエピソードなどを取り上げて紹介していきます。

金融機関の支店や本部などで仕事をしている人たち向けの雑誌への寄稿ですから、こんな風に書いていますが、別にその方達以外でも、興味を持っていただける「物好きな」人たちも、世の中にはいらっしゃるように思います。

とは言え、「誰がそんなもの読むんだ?」と疑問を持たれる向きもあろうかと思います。結論的に言うと、私にもわかりません。Kindle Desktop Publishingという出版方法は、想定読者もいないような本をとにかく出してみたいという私のような「不真面目な」著者も、「売れなかったらどうしよう」という不安とリスクを抱くことなく、「お気軽に」出版できる画期的な手法なのです。紙の本を、出版社経由で出そうと思うと、編集会議を通さなくてはなりません。では、そのいわば「審査」のない自費出版はと言えば、最低1000部などという途方もない印刷部数が最低単位になりますので、少なくとも200万円程度は自己負担しなければなりません。そこにいくと、Kindle Desktop Publishingは、編集会議の承認も、大きな自己投資も必要ありません。

幸い私には、過去から書き溜めてきた英語関係や金融関係の記事が数多あり、その中には、出版したものの絶版になってしまった本が数冊。出版業界の経済的論理によって埋もれてしまう自分の記録を、Kindle Desktop Publishingでなら残せる。そう思ってこの方式での出版に初めて挑むのが、この本です。

内容的には既述の通りですが、本書を執筆するにあたって狙いとして考えたことは、周りに溢れていたり、自分でも盛んに使っているカタカタ用語を通して、英語という言語や金融という世界に興味を持っていただける方が一人でも増えればいいなというものです。ポイントは、「気軽に」読んでいただけることです。間違っても、実利を考えることはお勧めしません。読んでいる中で、「あ〜、そうだったんだ!」という感想を持っていただけると嬉しいですし、どこかお仲間との話の中で、「小噺」、「ちょっとした知識のひけらかし」の材料として使ってもらえると、一層嬉しく思います。では、あくまでも、「気楽に」どうぞ!
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