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2021.12.12 歓喜から絶望、そして熱狂。味わった感情の乱高下
2021年12月12日。
現地観戦1試合を含め2つのゲームを見る日。
しかも双方の試合はタイトルがかかった重要な試合。
STARTING GRID
— Formula 1 (@F1) December 11, 2021
How we'll line up for our title decider on Sunday!#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/RqO6HNorCK
そのうちの一戦は2021F1最終戦であるアブダビGP。
前日に予選を終え、タイトルを争う二人が最前列1.2グリッドに並んだ。
フェルスタッペンがポール、ハミルトン2番手。日本人ドライバーの角田は8番手からスタートを切ることになった。
日本時間22:00決勝レーススタート。
まずはサッカーの試合で勝利して気持ちの良い形で見ていきたいと思っていた。
朝起きた時に今日起こる出来事への期待感を味わう。
12月の少し冷たい風を横目に自転車に跨り、等々力陸上競技場に向かう。
天皇杯準決勝 川崎フロンターレvs大分トリニータ
今シーズンは就活と卒業制作で忙しくなかなか現地観戦に行けず、一週間前のJ1最終節が今季初現地観戦だった。
そして現地観戦2回目がこの試合だった。
フロンターレは最多勝ち点でJ1を優勝。一方でトリニータはJ2降格が決まりっていたことで大方の予想ではフロンターレが優勢ではないかと見られていた。
しかしリーグ戦とは違い一発勝負のカップ戦。過去何度も優勢と見られながら何度もカップ戦で敗退してるフロンターレを観てきたので何が起こるかわからないなと思っていた。(思い出すだけで頭が痛い)
試合はフロンターレが終始押し込む展開。結果的にシュート数は大分が4本に対して川崎は28本打っていた。
枠内シュートも圧倒し決定機も数えきれないほどあったがことごとく大分のGK高木駿が防いでいた。
ゴールは生まれず90分が終了。30分間の延長戦へ。
延長後半に入り109分。交代枠を使い切り大胆にも選手を3枚替え勝負に出る。
すると113分に試合が動く。先程の交代で入った小塚のクロスから小林が決めてフロンターレが先制。
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この試合から100%収容での試合となった等々力は声が出せないながら、最高潮の雰囲気に。
延長後半に先制したためほとんど残り時間はなく、勝利をほぼ手中におさめたと誰もが少しは思っただろう。また得点直後も良い流れのままに攻めておりこのまま勝利で終わると等々力にいた誰もが心の隅に思っていたことだろう。
しかしこれでは終わらない。3枚替えの交代で入った一人の遠野が負傷。交代枠を使い切っていたため残り時間を10人で戦わなければならなくなった。
なんとなく悪い流れができてしまっていて、リードしていながら何か重苦しいような雰囲気が感じられた。その予感は的中することになる。
延長後半ロスタイムに入った121分。下田のクロスからエンリケが頭で合わせゴール。トリニータサポーターの歓喜とフロンターレサポーターの悲痛。
120分間のほとんどの時間押し込み、シュート数も7倍打っていたが、結果は1-1のスコアレス。勝負はPK戦に持ち越されることになった。
PK戦。コイントスでアウェイゴール裏でのPK戦が決定しこれも嫌な感じがする。蹴る順番はトリニータ先攻フロンターレ後攻の順。
両者5本を蹴り終えて両者2本ずつ失敗しサドンデスへ。
フロンターレ7人目が失敗し試合終了。大分トリニータが決勝へと駒を進めた。
負傷退場。終了間際に追いつかれたこと。GK高木駿のスーパーセーブ。
押し込んでいただけに余計流れが悪い方向にいってしまった。
PK戦になったら嫌な感じだなと思っていたがそうなってしまった。
それに持ち込まれた時点で既に勝負はついていた。
イケイケのムードから得点をとって熱狂し歓喜に溢れていたが、ものの数分で追いつかれ絶望を味わうことになった。肩を落とし帰宅の徒についた。
決勝のチケットを購入済みだったため、帰宅中にTwitterで募集をかけて大分サポーターの方に譲ることにした。譲らせていただいた方がめちゃめちゃいい方で、少し心が救われた気がした。
これで2021シーズン終了。試合をなかなか観に行けなかった中で、なんとも言えない終わり方に悔しさを味わいながら、来シーズンへの楽しみを空想する。来年もより多くのタイトルを目指して。
2021F1 Abū Dhabī GP
帰宅後、夕食と風呂を済ませ万全の状態で22:00のレーススタートを待つ。
The final battle ⚔️
— Formula 1 (@F1) December 12, 2021
Who will be crowned the 2021 Formula 1 World Champion? 👑
Time to cast your vote 🗳#AbuDhabiGP 🇦🇪 #HistoryAwaits
レーススタート直後2番手だったハミルトンが前に出る。レースペースとタイヤ選択で優位とみられていたが、それを示すかのように2位に落ちたフェルスタッペンとの差を広げていく。6周目その差は2.1秒。
LAP 6/58
— Formula 1 (@F1) December 12, 2021
1 Hamilton
2 Verstappen (+2.1s)#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/aNZ0GYXC1v
16,17周目にそれぞれタイヤ交換を行いピットアウト。その差はさらに広がっていた。
しかしF1は1チーム2台で走るチーム戦。フェルスタッペンのチームメイトのペレスがここで大仕事をやってのける。ピットストップを遅らせてハミルトンをブロックする作戦に出たペレス。ハミルトンは一周2秒以上早いペースで迫っており、タイヤの差は歴然であったためすぐ抜かれてしまうのではと思っていた。
しかしここでベテランのペレスの底力を見ることになる。なんと2周にもわたってハミルトンを押さえ込んだのだ。2周を抑えたことで8秒あったフェルスタッペンとハミルトンの差が1秒近くまで近づいた。
How good was Checo's defending against Lewis? 🤯#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/a2lZeCkv3O
— Formula 1 (@F1) December 13, 2021
しかしそれでもペースの差は歴然でありハミルトンが次第に差を広げていく。バーチャルセーフティーカー時に新品ハードタイヤに履き替え追い上げを測るも18秒差から5秒詰めるにとどまり決定打には至らず。フェルスタッペンは万事休すだなと思いレースを見ていた。正直これで終わってしまうのかって思って寂しさも感じていた。
しかし残り5周となった53周目レースが大きく動いた。ウィリアムズのラティフィがクラッシュ。事故処理のためセーフティーカーが入り各車の差がリセット。フェルスタッペンは新品ソフトタイヤを履き再スタートに備える。
車体から火が少し出たため、事故処理に時間がかかりこのままレース終了になるのではと思っていたが、素早い作業のよりセーフティカーエンディングの表示。残りのラップは1周になっていた。
このままレースが終わりそうで落ち着いて観ていたが、この表示が出た瞬間一瞬にして緊張感が高まる。鼓動が高まり、レース後の光景がどうなっているか頭の中で様々な想像を駆け巡らせた。ファイナルラップの約1分半。時間にしては一瞬だが、この時はとても長く感じた。
This just gets better every time we watch it 😱💙pic.twitter.com/4uiiRFIZgv
— Red Bull Racing (@redbullracing) December 14, 2021
ターン5でインを刺しフェルスタッペンがフレッシュタイヤを生かしハミルトンをオーバーテイク。その後ハミルトンも古いタイヤで必死に抵抗するもの及ばず。フェルスタッペンがトップでチェッカーを受け、2021年ドライバーズチャンピオンを獲得した。
ペレスのハミルトンを鬼ブロック、新品ハードタイヤで5秒を詰めたこと、セーフティーカー時に新品ソフトタイヤを投入しスプリントレースに備えたこと。ハミルトンが勝ってしまえば無駄と思われても仕方がないものだが、これらが伏線となりレースに勝利した。
不可能と思われていた勝利を手繰り寄せたのは、諦めることなくやることを全てやったからだった。トラックポジションを守るために守備的だったメルセデス陣営。対して失うものがもう何もなく積極的な作戦をとったレッドブル陣営が見事にハマった。
Yuki saves his best for last! 🙌
— Formula 1 (@F1) December 13, 2021
A season high P4 👏#AbuDhabiGP 🇦🇪 @AlphaTauriF1 pic.twitter.com/yP6BLFCfvF
そして日本人ドライバー角田はルーキーイヤーを締め括る4位でフィニッシュ。最高すぎだろ!
デビュー戦で衝撃の8位フィニッシュを見せ世界を驚かせたが、その後は苦しみ中盤戦は低迷。しかし後半戦で実力を徐々に発揮すると最終戦では見事な4位。表彰台まで1秒以内だった。
1年間応援してきて最高の結果を出してくれてめちゃめちゃ嬉しかった。
来シーズンも期待してます!
一日を終えて
この日の2ゲームは内容が濃すぎて、さらに感情が乱高下して本当に忙しかった。
得点に喜び、敗戦で絶望を味わう。そしてレースで再び熱狂。
スポーツの醍醐味を全て味わうことできたような気がする。
悔しいという感情もありながら喜びも得ることができる。
2022年シーズンも現地観戦、中継問わず多くの試合を見ていきたい。