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ドラムの始め方・前編
ドラム。
皆んなはどんな印象を持ってますか?
俺がドラムを始めるキッカケは中学3年。
GREEN DAYやNIRVANAが好きなシュン(仮名)の家でCDを聴いている時に、シュンがギターを弾いてた。
「俺も弾けるようになりたいから教えて」って言ったら快く教えてくれた。
何も知識のない俺にピックの持ち方、CやGコードの押さえ方、最初はそんな簡単な事から教えてくれて楽しかった。
何かを始める時は成功体験って大事よねー。
でも数日後、すぐに挫折。
Fコードがどう頑張っても押さえれない。手、もげる。
俺の中でギタリスト関節外してる説が急浮上し、「俺もギター弾いたらシュンと一緒に演奏出来ひんやん」という逃げ道を見つけ、ドラムを始める事にした。
それがドラムとの出会い。無様。
所謂、消去法でドラムを選んだ俺はシュンとNIRVANAの『Breed』をカヴァーする事にした。
シュンの机にタオルを敷いてボールペンを持って机をとりあえず叩く。他人の机を。迷惑で滑稽。そして他人のボールペンを折る。最低。
でもそんな俺にシュンは「全部折っていいよ、勉強せんでよくなるから」と狂った発言をしてきた。
ボケのつもりで言ったのは分かるけど、おもろいしパンク過ぎてなんかずっと覚えてる。
その後スティックを買って、折る事は無かったけど。
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シュンはギターは出来るけどドラムは出来ないので、俺は独学でスタートする事になった。
YouTubeで外国人が叩いてる動画を見て真似る。
最初はカバーというよりモノマネに近かった。
なんにも分からん俺はひたすら机を叩くこと数日。
ふと思った。
「机しか叩いてないからまだドラム始めてへんやん」
溢れんばかりの性欲しか持ち合わせてないガキはこんな事に気づくのに4、5日かかる。大人ぶりたくなるのは分かるけどやっぱガキはガキ。
やっと気づいたガキはシュンと2人で近くのスタジオに行く事にした。
予約の仕方も分からず、とりあえずアポ無し凸。ガキ。
店長らしき人が受付にいて話しかけて来た。
店長「予約してますか?」
ガキ「してないです、ドラム叩きたいです」
店長「ちょうど下のスタジオが空いてるからいいよ、次からは予約してね。はい、名刺渡しとくわ〜」
ガキ&シュン「ありがとうございます!(名刺すげー)」
下に行くと、なんややたらと広い場所にドラムがポツンと置いてあって周りにはギターアンプが並んでた。
「すげー、マジもんや。壊さんようにしよ。」
第一印象なんてそんなもん。
いざドラムを叩くとなっても、
ワクワクよりも緊張の方が大きい。そんなもん。
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