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流入元はどこ?アプリストアのソースタイプとは??

■ このnoteは何?
こんにちは!Repro Growth Marketer の稲田宙人(@HirotoInada)です。
このnoteは 連載ASO解説記事 "3 minutes ASO" の5本目の記事になります。

今回はAppStore/GooglePlayStoreのソースタイプに関して解説していきます!
アプリ運用担当になったばかりの方や、ちょっとソースタイプの定義に自信がないといった方に向けて、初歩的な内容となっています。

コンテンツ構成は以下になります。それでは早速いってみましょう〜!

1. 概要

■ そもそも「ソースタイプ」とは?
まずはそもそもの「ソースタイプ」の意味からです。

「ソースタイプ」とは
・ユーザーの流入元を指す(チャネルともいう)
・iOSでは5種類・Androidでは6種類に分類される
・ストアページ訪問・及びインストールがどこ経由のユーザーから発生したかを調べる際に使用する

■ ソースタイプの割合
ソースタイプの定義を理解したところで、どこのソースタイプの割合が多いのか簡単に説明します。

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Source:AppRadar_App Store Optimization: The Ultimate Guide for ASO in 2020

これまでの記事でもお伝えしてきましたがAppStore/PlayStore共に、キーワード検索からの流入が約半数を占めており、ASOをすることで数値にも大きく影響を与えます。(もちろんアプリカテゴリや広告出稿状況などによって数値は変わります)

■ 流入経路を把握することのメリット
では実際に、流入経路を把握することでどんなメリットがあるでしょうか?

基本的なことですが、アプリストアに限らずWebサイトや広告などでもユーザーの流入経路を把握することで効果的なマーケティング活動ができます。

オーガニックからのダウンロードが多いからキーワード対策に注力すべきや、Webからの流入後のDL率が低いのであればWebとストア詳細ページのトンマナなどが一貫していないなど課題を特定することができるので、流入経路を把握することはとても重要です!

次の章では実際に、AppStoreとPlayStoreのソースタイプの解説をしていきたいと思います。

2. AppStoreのソースタイプ

AppStoreのソースタイプは以下となっており、それぞれ説明していきます!

■ AppStoreのソースタイプ一覧
・AppStoreの検索
・AppStoreの閲覧
・参照元App
・参照元Web
・参照元なし

■ AppStoreの検索
ここがASO観点でオーガニックと定義されるソースタイプとなり、検索窓経由で表示された場合に計上されます。AppStoreConnectにおいてはAppleSearchAdsの値も含まれる点に注意です。
「AppStoreの検索」からの流入を増やすには、基本的にはASOを正しく行うことが必要になります。(もちろんCM・広告でアプリを認知して検索をするユーザーも一定数存在するので、広告出稿状況などにも大きく影響を受けます。)

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■ AppStoreの閲覧
「Todayタブ」「Appタブ」「その他のおすすめ」経由の数値が計上されます。AppStore内で検索窓を介さないものは全て「AppStoreの閲覧」に計上されると考えると非常に分かりやすいかと思います。
アプリがおすすめ欄などで取り上げることを「フィーチャー」と呼び、ここに取り上げられると各種数値が大きく上昇することが多いです。

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■ 参照元App
別のアプリからの流入はこちらのソースに計上されます。
Apple純正のアプリからの数値もこちらに計上されますが、Safariのみ参照元Webに計上される点に注意してください。

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■ 参照元Web
iOS8以降を搭載するSafariからの数値が計上されます。
尚、Chromeなどのサードパーティブラウザアプリからの数値は、参照元Webではなく参照元Appに計上されます。

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■ 参照元なし
ここまでのソースタイプどれにも含まれないパターンはこちらに計上されます。
事前登録から本リリースした際や、アトリビューションツールのリンク切れなどが起こった際にこちらの数値が跳ね上がることが多いです。

各種ソースタイプに関する公式の説明はこちらをご覧ください!

3. GooglePlayStoreのソースタイプ

PlayStoreのソースタイプは以下となっており、それぞれ説明していきます!

■ GooglePlayStoreのソースタイプ一覧
・すべてのユーザー獲得チャネル
・Play ストア(オーガニック)
 1)検索
 2)探す
・追跡チャネル(UTM)
・Google 検索(オーガニック)
・Google 広告キャンペーン
・サードパーティの参照元

■ すべてのユーザー獲得チャネル
以下で説明する全てのソースタイプの数値を合計したものです。

■ Play ストア(オーガニック)
PlayStoreで検索やランキングからの流入した数を指しており、以下の「検索」と「探す」の2種類にさらに分かれます。

1) 検索
ここが一般的にオーガニックと定義される箇所で、PlayStoreの検索窓を経由したユーザーが計上されます。
検索からの流入を増やすには、ASO対策を始める、強化することが効果的です。

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2)探す
キーワード検索以外のタブ(カテゴリ・ランキング・おすすめ)経由のユーザーが計上されます。
数値に急激な増減が生じたた場合は、アプリがおすすめ欄で取り上げられていたり、カテゴリランキングに変動があった可能性があります。

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■ 追跡チャネル(UTM)
UTMタグが設定されたメルマガや広告などからアプリ詳細ページに流入、ダウンロードしたユニークユーザー数です。

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■ Google 検索(オーガニック)
Google検索からアプリ詳細ページに流入ダウンロードしたユニークユーザー数です。

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■ Google 広告キャンペーン
Google広告からアプリ詳細ページに流入、ダウンロードしたユニークユーザー数です。

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■ サードパーティの参照元
PlayStoreのタグがないディープリンクからアプリ詳細ページに流入、ダウンロードしたユニークユーザー数を指します。


各種ソースタイプに関する公式の説明はこちらをご覧ください!

4. 管理画面でのソースタイプの出し方

各ソースタイプの定義を把握したところで、実際にAppStoreConnectとGooglePlayConsoleのどこでソースタイプを確認できるのか、手順をご説明していきたいと思います!

■ AppStoreConnect
1. AppStoreConnectにログイン
2. Appアナリティクスを選択
3. ソースを選択
4. 左上カラムから指標を選択_ユニークデバイスで集計

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※インプレッション数とプロダクトページ閲覧数はユニークデバイスで集計することで、同じデバイスからの数値が含まれなくなるので、正確な数値を把握することができます

■ GooglePlayConsole
1. GooglePlayConsoleにログイン
2. ユーザー獲得_獲得レポート

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日別でチャンネルごとの数値を把握したい場合は…

3. 右上のダウンロード_月ごとのファイルを選択

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4. 【channel】ファイルで各チャンネルからの日別の流入数を確認

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※各ファイルに関して
・Channel:各チャンネルからの日別データ
・Country:国別の日別データ
・play_country:国別のオーガニック日別データ
・utm_tagged:各UTMタグからの日別データ


■ 最後に

今回はAppStoreとPlayStoreの各ソースタイプの解説と管理画面での確認方法に関しての基礎をお伝えしました。

最後にもお伝えしますが、自分のアプリがどこからの流入が多いのか把握することで、正しいマーケティングの施策を行うことができます!!!
このnoteを読んで少しでも参考になると嬉しいです!

次回は『ブラックハットASOの概要と手法』に関してお伝えします!
また次の "3minutes ASO" でお会いしましょう!

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