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シン市役所:解体新書|#7いざ、第1回ワークショップ
こんにちは。美濃加茂市長の藤井浩人です。
#7は『いざ、第1回ワークショップ』と題してお送りします。
#6で新庁舎事業再スタートの流れについてお伝えし、今回は第1回ワークショップがどのような様子と結果だったのか、お伝えしていきます。
1.ワークショップの概要
第1回ワークショップのテーマはSTEP1:市の役割の見える化。 市の考える市の役割と市⺠の考える市の役割をそれぞれが認識することを目的としました。 中学生以上の市内在住者・在勤者を対象者とし、2023年7月23日、26日、29日の全3日間で開催。 この3日間で毎回約30名、合計88名の方々に参加いただき、テーマについて取り組みました。ワークショップの内容は説明と対話の時間を合わせて2時間。
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2.ワークショップ-説明編
ワークショップの冒頭。これまでのnoteで説明した新庁舎整備事業について、見直しの経緯やロードマップに沿ってどのように進めていくのか説明しました。
そして、STEP1:市の役割の見える化の対話に入る前に、市の現状について説明しました。
・美濃加茂市の行政組織、市役所の組織、部署が抱えている業務内容
・行政運営の最上位計画である総合計画(美濃加茂市は第6次総合計画)
・昨今市民の皆さんの関心が高い事業
併せて、
・公共施設の数が多くその公共施設の老朽化が進み改修や建替えが必要なこと
・扶助費(※1)をはじめとした義務的経費(※2)の増加 ・将来的には人口減による財政減少
※1扶助費とは生活に困っている人や子育てをしている世帯、障がいを持っている人などの生活を社会全体で支えるための費用
※2市の歳出のうち、支出が法令などで義務づけられ、簡単に削減することができない費用(扶助費、人件費、公債費(市債(市の借金)の元金・利子や一時借入金の利子を支払うための費用)など)
これらの話をもとに、今後の高齢化・人口減少が進む社会において、「お金」まさに財政の問題は、健全財政を行なってきた美濃加茂市でも楽観視できるものではないことを説明しました。
3.ワークショップ-対話編
説明後、いよいよ本題であるワークショップに移ります。
はじめに、これからの一人ひとりの生活と美濃加茂市について考えていただくために、「10年後の私の暮らしと美濃加茂市」というお題で意見交換を行いました。
次に、STEP1:市の役割の見える化についての対話、「市民が考える10年後の市の役割」のお題に対してそれぞれの意見を出し合い共有。グループごとにまとめて発表していただきました。
全3回の結果として、「10年後の市の役割」 についての代表的な意見は、以下の二つに集約されました。
・安心安全なまちづくりをする存在であること
・こどもから大人、高齢者、障がい者、外国人などが共存できるまちを支える存在であること
4.ワークショップの結果が示す「市の役割」
市の役割は、更に具体化して6つのテーマが示されました。
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その他にも、様々な意見がありました。多くの意見を記録として残しておくことも大切にしていますので、 こちらで確認いただけます。今後の展開においても共有できるようにしています。
ちなみに、ワークショップの様子は動画でも残されていますので、お時間ある方はご覧ください。
5.ワークショップの振り返り
ワークショップでは、開催についてのアンケートを毎回行い、その結果も重視しています。
参加者の感想の一例です。
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多数の回答をいただきました。
ワークショップを行うことで、目的である市の考える市の役割と市⺠の考える市の役割をそれぞれが認識するということは概ね達成できたと捉えています。 しかしながら、ワークショップの参加者に若い人が少ないというご指摘もありました。
そのことも踏まえ、第1回ワークショップ開催の後にはおでかけワークショップを若い世代を対象に積極的に開催しました。8月17日には、東中・西中の中学校生徒会を対象に行うなど、第2回ワークショップまでに合計8回のおでかけワークショップを開催しました。こちらから、開催結果をご覧いただけます。
対話を深めることを大切にし、第1回ワークショップでの振り返りを活かして行われた第2回ワークショップのご紹介を次号でお伝えしていきます。