#51 40日ぶりの外の人
逮捕後から"接見禁止"。
弁護士以外の人とは面会も手紙のやり取りも許されていませんでした。
起訴が決まり、捜査が終わった後も変わらず続く接見禁止。一体いつになったら解かれるのか、全く検討がつきませんでした。
そんな中、二人だけ接見禁止が解除されました。
"市政運営のための情報交換"。要は仕事のために解除されました。
仕事と言えど40日ぶりに会う外部の人でした。
>>>>>>>>>>
8月7日、接見禁止の一部解除が認められました。
勾留状態を少しでも解くために、保釈申請と同時に、接見禁止の解除申請も出していました。その理由は、1日でも早い接見が必要だった"市政運営のための情報交換"。
副市長と秘書課長の2名の接見が可能になりました。
海老副市長とW秘書課長はすぐに来てくれました。
副市長は逮捕以降、市長不在の中、丁寧な市政運営をしていただきました。
また、事件の捜査に対しても、愛知県警捜査二課からの強迫のような発言にも屈することなく対応。毅然とした態度で弁護活動にも協力してくれているなど、事件の解明に尽力してもらっていました。
<その内容は郷原弁護士のブログより→こちら>
拘置所の面会室は、留置場の面会室とは異なり、いくつもの部屋が並びます。満室の際には、部屋が空くのを待ってから案内されることもありました。弁護士との面会に時間制限はありませんが、一般の面会は30分の制限がありました。
面会の直前になりどんな顔をして会えば良いのか不安になりました。
何を隠そう、弁護士以外の外部の方と会うのは40日ぶり。
面会室のドアが開くと、正面に海老副市長、左後ろにW秘書課長が座っていました。
私の心配をよそに、二人は優しい面持ちで私を迎えてくれました。
「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
開口一番に出た言葉。率直な想いでした。
すかさず、副市長は
「全然迷惑なんてことはありません。頑張りましょう」
そう優しく声をかけてくれました。
弁護士との面会には、誰も立ち会いませんが、一般の面会には拘置所の職員が立ち合います。接見の目的が、"市政の停滞を解消するため"なので、事件のことについては話をするべきではないと弁護士からも言われていました。
そのため早速本題に入り、秘書課長から美濃加茂市の事業や政策についての丁寧な説明を聞きました。
弁護士から入る情報はあれど、初めての直接の説明。改めて、私の逮捕が多くの事業に影響を及ぼしていることを目の当たりにしました。その一つが、市政60周年の記念行事を見直さなければいけない時期に来ていること。節々に、私を気遣ってくださる内容だと感じつつも、そのマイナスがいかに大きいかを理解するには十分すぎる内容でした。
また、市役所の職員さん、市民の皆さんに多大な苦労をかけてしまっていることを痛感しました。
あっという間の30分。
早く美濃加茂市政の現場に戻らなければならない。その思いで胸が熱くなりました。
(私だけならともかく、多くの人の人生を狂わせてしまっている)
(必ず無実を証明し、暴走している捜査機関が犯した損害を美濃加茂市と美濃加茂市民に対して償わせなければならない)
胸にこみ上げてきたものは憤りや悔しさでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?