#85 M大学N教授
2017年1月の出直し総選挙で再選できた私は、
半年後の市長選挙を無投票で当選することができました。
最高裁の上告審を待ちながら、市民と共に将来へのビジョンに向かって再び歩み始めました。
そんな中、無罪判決から鳴りを潜めていたマスコミが再び、批判報道を始めたのでした。
>>>>>>>>>>
出直し選挙を終え、約1ヶ月半ぶりに市長に復帰。
残された任期はわずか半年でしたが、先を見据えた政策を確認しました。
そんな中、しばらく沈黙を保っていた幾つかの新聞社が、再び私の批判を始めました。
例えば、C新聞社。出直し選挙の結果について、
『三権分立抵触のおそれ』という記事を出しました。
その中でも、地方自治に詳しいM大学N教授のコメントは衝撃的なものでした。
藤井氏は「法廷闘争をしながら市長を続けることの是非を問う」と唱え、選挙戦では「有罪判決の不当性」を訴えていたと聞く。司法が判断したことの是非を選挙で有権者に判断させるやり方で、憲法が定める三権分立に触れかねず、不適切だ。
5月の市長選に藤井氏は立候補するべきでない。当選しても、有罪判決が確定して失職する可能性が残り、市政を混乱させかねない。政治家の身の処し方として、いったん身を引くべきだろう。
私は不勉強でこの教授を存じ上げませんが、一読していかがでしょうか?
正直言ってミスリードどころか、間違った内容だと言わざるを得ません。
この記事に対して、郷原弁護士は即日ブログで、このように取り上げました。
<全文は、こちら>
「三権分立」とは、国家権力を立法権(国会)、行政権(内閣)、司法権(裁判所)に分立させ、各権力相互間の抑制・均衡を図ることで、国民の権利・自由の確保を保障しようとするシステムである。
控訴審で「逆転有罪判決」を受けて市長を辞職した後に、「控訴審判決は不当であり、最高裁に上告中であるが、最終的に上告審の判断を仰ぎ、その判断が出るまで市長職を続けたい」と市民に訴えて支持を呼びかけることが、どうして「三権分立」の問題になるのであろうか。地方自治体である美濃加茂市長選挙で示される「有権者たる市民の意思」は、「三権」に該当しないだけでなく、そもそも「権力」ではない。
また、「司法が判断したことの是非」と言っているが、本件は、一審無罪、二審有罪で、まだ最終的な司法判断は出ていないのであり、前提が根本的に間違っている。
「N教授コメント」は、そのような「明白に誤った意見」を述べた上で、「五月の市長選に藤井氏は立候補するべきでない」などという、まさに余計なお世話とも言える意見を述べているのである。
この問題で、「三権分立」を持ち出すのが誤りであることは、中学生でもわかる話であり、このような明白に誤った「専門家コメント」を一方的に掲載して、市長選挙の結果に対して誤ったイメージを与えることは、まともな新聞メディアとして許されないやり方である。
C新聞には、上記の点を指摘して、記事の訂正ないし反対意見の掲載を求める要請を行ったが、「コメントも含めて記事は誤っておらず、訂正はしない。反対意見を掲載することもしない」との返答であった。
「N教授コメント」の藤井氏の出直し選挙出馬への批判は、単に、「三権分立」を持ち出していることが誤っているだけでなく、実質的にも不当である。
葛藤の中踏み切った選挙。司法判断を重く受け止め、辞職し選挙を行いました。果たして、辞職せず続投する方がよかったのでしょうか。
市議会本会議においては、いつも"人権 "を強く訴えている議員から、
「刑事被告人の状態で市長職を目指すのは市民として許しがたい。裁判に専念し、潔白が証明されてから出馬するべきだ」
という批判を頂きました。
”人権 ”という観点からすると、憲法、そして法律が保証する私の権利としては、刑事被告人であっても、市長職を目指すことは権利として認められなければならないはずです。
人権擁護の皮をかぶった人権軽視。こういったことが普通に起きてしまうのだと痛感しました。
1月の選挙から数ヵ月。
5月の市長選挙は無投票で当選。
上告審である最高裁の判断を待ちながらではありましたが、2期目のビジョンを描きました。
政治家や市役所に将来を期待する気持ちは少なからずあるでしょう。
しかし、社会課題において魔法のような一手は存在しません。
トップの独善ではなく、様々な立場でより多くの市民が市政に参画する。ゴールを共有し、課題に対する解決策を明確に示し、一歩一歩前進する。
傍観者ではなく、いかに一人一人が主体性をもって関われる環境を創ることができるか。
それこそが、これからの時代の政治家のやるべきことであり、地方から時代を切り開くカギになると考えました。
とはいえ、現実は崖っぷち。
後は最高権力の一つ、最高裁次第。
「必ず、真実を明らかにしてくれる」
信じたい半面、高裁でのありえない判決を思い起こすと、司法に対して半信半疑な気持ちが湧いてきました。
それでも、正義を貫くために闘い続けること。
それが子どもたちに背中を示す一人の大人として使命だと考えました。
現在、こちらの"note"を再編集した上で、
本として出版するためのクラウドファンディングを行っています。
残り、後2日。ネクストゴールに挑戦中です!
2014年の事件から7年が経過しました。
私にとっては思い出したくないような辛い経験でしたが、この事件を風化させてはいけないと考えています。このような事件を生み出してしまう社会を変え、同じような冤罪事件が2度と起こらないように、社会課題と向き合っていきたいと思います。
ご支援、また一人でも多くの方に拡散していただきますよう、よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?