転職のあれこれ
7月末にALEを退職になってから10月後半までで、転職活動に3ヶ月かけました。前回の転職と違い、選択肢の比較、自分の経験、将来像等から転職先を考えました。最終的にはタイミングと経済的な理由が重なりつつ、転職活動を終えました。割と悩みながら進めたので、記録がてらぽつぽつと。
BULLに就職しました
始めに就職先の話をすると、株式会社BULLに就職しました。今後も引き続き宇宙業界にいますので、よろしくお願いします。
十二分な人手がいる会社ではないので、いろいろやると思いますが、基本は宇宙機の電気系を中心に、システムズエンジニアをしながら、時期と状況に合わせて働いてると思います。
悩んだこと
ここまでで「はいはい、元ALEだからツテでBULLね」って思った方も多いと思いますが、転職開始時は全く行く気ありませんでした(笑)。実際、8月頃に宇藤さん(BULLのCEO)とファーストコンタクトとったのですが、お断りかな?って雰囲気の返信してます。それなのにBULLに行くことにした自分の心境の変化や自己分析等をつらつら書きます。
転職開始直後は1年数ヶ月でALEを退職になった経緯もあり、単純な選択肢の検討だけなら宇宙系で、企業の安定度を重視し大企業に就職するというものでした。
並行して将来像からバックキャスティングして何ができそうかを考えていました。宇宙業界でシステムズエンジニアをやりたいと思っていましたので、漠然とした将来像は比較的早く決まりました。必然的に次のキャリアでシステムズエンジニアの経験を積みたいと思いました。一方で自分の今までの経験をもとに会社に貢献したいとも思いました。そこで自分の経験を振り返ると、広く浅いエンジニアで経験・知識不足もある一方、プロジェクト業務と宇宙ビジネスでの経験もあるという少し変わった経歴だと感じました。でも、だからこそビジネスとエンジニアの橋渡しをしつつ、システムズエンジニアが出来るのではと考えました。
ここまで整理して(うまく行けば)初期のベンチャーにはシンデレラフィットする可能性があるかもと思いました。逆に言えばある程度人が揃っている会社からするとどの仕事でも再教育が必要で、即戦力にはなれず必要とされないかもと思いました。
ここで自分の中に以下の2つの選択肢が浮かびました。
シンデレラフィットを信じてベンチャーに飛び込む
経験をポジティブに言い換え即戦力と言い、行きたい安定した会社に行く
2も考えましたが、職業病なのか、正確に自分のことを相手に伝えないと気が済まず、ポジティブな言い換えがうまく出来ませんでした。結果としてフツーに落ちることもあり、自分に可能性を感じていただけた数社のみ選考が進んでいる状況でした。
逆に1のシンデレラフィットの可能性を感じたのがBULLという会社でした。何度か説明いただく間に薄々次の会社はここかという気持ちになっていました。最終的には経済的状況が許さなくなったことや、SBIR通ったこと、時間が経過し大企業へのこだわりが薄れたこと、もうちょっとベンチャーで経験を積む気になったこと、好意的な評価をいただいたことなど、状況と心境の変化からジョインすることを決めました。
余談ですが、ぶっちゃけツテがゼロかと言われると、そうではないと思います。アプローチしていただきましたし、スーパーわがままを言いつつ、かなりの配慮をいただいた上で入社させていただいたと感じていますし…。ただこの恩に報いることができるように全力で取り組んでいきたいと思っております。
おまけ(転職市場について)
以降は今回の転職で感じた宇宙エンジニアの転職市場について書きます。個人の意見ですので、一意見くらいでとらえてもらえるとありがたいです。
まず自分の就活スタイルについて軽く触れておくと、完全に受動的な就活をしてました。登録してる就活サイトはビズリーチオンリーで、しかも企業直接スカウトのみを使っていました。これには以下の理由がありました。
必要とされる場所で働きたい
宇宙業界は狭いのでエージェント無しでも十分にリーチできる。
1つ目ついては反省もあるのでそこをさらっと書くと。
必要とされる場所で働きたいと考えていたものの、そもそも会社側が①手当たり次第に声をかけている。②人員増強は考えているが、具体的なポストは考えてない。という場合があり、その場合はマッチング状況すら不明の状態で判断を迫られます。ですので、面接前に採用ポストに近い人とカジュアル面談ができるといいと思いました。(実際面接に進んでからマッチング不十分だと感じることもありました。)
2つ目については転職時期にも依ります(今売り手市場かも?)が、ある程度証明できたのではないかと思います。証拠?としてリーチできた企業数をあげると、大企業6社、ベンチャー企業12社で、1社のみ自分から動いて、残りはビズリーチなどのスカウトやイベント(1回のみ参加)経由でした。ですので、エージェントを利用したり、アクティブに活動する必要なく、十分にリーチできると感じました。
最後に
最後の紹介で非常に恐縮ですが、転職活動中にお世話になった方にSpaceConnectの西田さんがいます。この方に「会社を間違えなければ、ベンチャー合ってると思いますよ」と言っていただき背中を押されました。ありがとうございました。
最後にもうちょっと宇宙にいますので、どうぞよろしくお願いします。
(来年は宇科連行きたいなぁ)