モドリッチシステムとキッカー 23-24 ラ・リーガ2節
アルメリアとの試合。3‐1で勝利した。
スタメンはルニン、カルバハル、リュディガー、アラバ、フラン、チュアメニ、バルベルデ、クロース、ベリンガム、ロドリゴ、ヴィニシウス。
72分にクロース、ロドリゴに代えてモドリッチ、カマヴィンガ。ここで4411(442)に変更。81分にベリンガムに代えてホセル、90分にバルベルデ、ヴィニに代えてルーカスとブラヒム。
開始3分にマドリーのコーナーキックからカウンタ―を受け、今シーズン、マドリーのカスティージャから移籍したアリーバスに決められた。この時のキッカーはクロースである。カウンター対応はバルベルデとフラン。失点シーンで得点者のマークはクロースだった。
今までバルベルデやカルバハルのぎりぎりの対応、クルトワの好守によってこういう場面を守ってきた。ただ今回失点してしまった。
しかし今回話したいのはキッカーについて。(主に合わせるボール)
ここ何年もクロースとモドリッチがセットプレーのキッカーを務めてきた。しかし、彼らのキックの質は3年前くらいから落ちてきている印象を受ける。明らかにフワッとしたボールが増え、鋭いボールはなくなった。セットプレーで欲しいボールは、あのラモスがアディショナルタイムに決めたゴールのようなボール。あの92分48秒のゴールの、である。
開幕戦で使われたメンバーが今のスタメンであるが、新生の中盤軍団にはキッカーはいない。だから開幕戦ではロドリゴとアラバがキッカーを務めた。この両名のほうが可能性は感じるようなボールを蹴るように見えるが、もう少し精度は欲しいし、年功序列のマドリーではモドリッチとクロースが出ている限り彼らからキッカーを奪うことは難しい。今後のことを考えると、ロドリゴに期待したい。(SBにキッカーを務められる選手を獲得することも1つ。)
モドリッチシステム
この試合までにカルロはモドリッチの居場所は4312にはないと判断した。個人的にもハマらないと感じていたので、彼の判断に同意する。
4411のセントラルをモドリッチに任せた。僕はこれまでも433から442になってプレスをかけるとき、モドリッチではなくバルベルデが前に出てモドリッチはボランチの一角であるほうがいいと主張してきた。それは彼らの走力と強度を考えるとそのほうが適切だと考えていたから。
このシステムだとサイドバックを縦に並べることができ、バルベルデやカマヴィンガの負担を軽減させ、出場機会の少ないルーカス、メンディ、ナチョ(オドリオソラ)の出場機会を増やすことも可能だ。だからそもそも、433か442にすればいいのにと思ってます。ペレスに説得できるような使い方、パフォーマンスを期待している。
モドリッチは完全にクローザー役になっている。彼のボール保持の能力は健在なのでハマってしまっている。いくつかの試合ではスタメンで起用して調整するだろうが、ビッグマッチではクローザーで使われることが多くなるのではないか。彼がどこまで受け入れていることなのかわからないが、彼のマドリーでの人生はもう少しなのかもしれない。