守備の苦しみ 24−25CL第1節 マドリーvsシュツットガルト(H)
[情報]
交代
HT‘ ルーカス→ミリトン
カルバハルがSBに
69‘ チュアメニ→モドリッチ
バルベルデが底、モドリッチが右IH
75‘ メンディ、ロドリゴ→フラン、ギュレル
80‘ ベリンガム→エンドリッキ
ギュレルが右、モドリッチが左のIH、エンドリッキは右SH
セットプレーキッカー ロドリゴ→モドリッチ
保持 244
非保持 442(バルベルデがジャンプ)
[前置き]
ここで離脱していたチュアメニとベリンガムが復帰。そして、ソシエダ戦の終盤で足を気にしていたミリトンはベンチスタート。CBにはカルバハルが入る。セバージョス、カマヴィンガ、ブラヒムあたりは引き続き怪我でベンチ外。
フォーマットが変わったCL。その第1戦。軽くおさらいすると、36チームが一つのグループリーグとして所属。異なる8チームと対戦して、それを順位として並べ、上位8チーム+9位から24位がプレーオフを行なって8チーム、合計16チームでノックアウトステージを行う。
[試合]
バルベルデは非保持でジャンプして前に出てプレスし、ボランチはチュアメニとベリンガムの2枚。ヴィニとロドリゴがSH。最前線の片方をプレス隊のバルベルデにしてプレスをかけるCL仕様。
この試合の実況解説の方が言うには、リーグ戦でシュツットガルトに対して前からプレスに行くチームが少ないらしい。それもあってか、序盤のマドリーのプレスに苦しんでいたシュツットガルト。マドリーは高い位置で引っ掛けてカウンターをいくつか発動できていた。
しかし、そのような時間はすぐに終わり、序盤からクルトワの活躍が必要な展開。脅威となったのはトップ下にいた8番のミロ。左利きで現代のファンタジスタタイプ。マドリーは前からプレスに行っているため、後ろはマンツーになる。そこでできたCBとボランチの間をうろちょろされて捕まえきれなかった。ボランチが対応するとシュツットガルトのボランチが移動して攻撃に参加してくる。ずっと後手で地獄。
シュツットガルトのWGはペナ幅にいることが多く、幅をとるのはSBであることが多かった。中央でコンビネーションをし、段々とマークをずらして局地的に数的優位を作るのが上手かった。
SHのプレスバックが間に合わなければSBのみで対応することになるのだが、メンディは1人でも2人を相手に大火傷することなく対応していて素晴らしかった。あとはなんといってもクルトワ。シュートストップが素晴らしすぎたし、彼でないとダメ。
攻撃に関して。ヴィニがサイドライン付近でルックアップして中央で裏抜けするバルベルデにロングパスを2つ。ヴィニのルックアップしてからの展開は素晴らしいものがあるので、サイドチェンジ班としても頑張って欲しい。
この試合でのロドリゴは運びから突破、ライン間でのターンまでもやっていて、個人的には結構良いと感じた。もっとライン間での仕事を増やして欲しいとは思うけど。
マドリーは後半開始のキックオフから即興でやったとも狙ってやったとも取れる形を披露してエンバペのゴールまでこぎつけた。良い時間に決め切らないとマドリーには勝てないよとシュツットガルトに突きつけたようだった。
同点に追いつかれてからもモドリッチのコーナーからリュディガーのヘディング、カウンターでエンドリッキ弾などで試合を決め切った。
[最後に]
今年も開幕したCL。結果的には快勝だが内容は学びがあるものだった。チームの核になるベリンガムが戻ってきたので、これからチーム作りを本当の意味で再開することになる。昨シーズンのどのシステムに帰還するのか、新しい形になっていくのか注目していきたい。