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引いてダメなら押してみる。30代ゲイの恋愛観 #82





「押してダメなら引いてみろ」




恋愛において昔からよく聞く言葉のように思いますが、みなさんはどうですか。
中には恋愛相談をしたときにこの言葉を言われたり、逆に恋愛相談にのっているときにこの言葉を使ったことがある方も多いのではないでしょうか。


実際に、押してダメなら引いてみろを実践してみたことある人ってどのくらいいるんでしょうかね。
僕の体感だと恋愛を経験した大多数の人の人は一度は「引く」といった選択を選んだことがあるのではないかなと思います。


実際に僕もよく自分から引くことが多いです。
相手のことを好きになったときに引く経験の方が圧倒的に多かった気がします。

だけど「引く」という選択ってあまりにも消極的な感じがしませんか。
相手のことが好きで好きで仕方がないのに
気になって気になってしょうがないのに
だけど、その好きな相手と積極的に関われない

ある意味、全ての手を尽くして
もう自分の手札がなくなった状態で
選べない故の「引く」という選択肢だとしたら

それは確かに片思いの立場からすると苦しいし
きっとその恋愛ってうまくいかない気がするんですよね。


だけど、引き際って大事だとも思うんですよ。
相手のリアクションが自分の期待してるものじゃなかったときに
押し続けるんじゃなくて、どこかで引いてあげるという選択肢を持っていることも大事だと思うんですよね。


でも、恋愛してるときってなんとなく
冷静でいられないことって多いと思うんですよね。

僕もそうです。
友人の恋愛相談にのっているときは、冷静に客観的に色んなことが考えられる気がするのに
自分のことになると急に視野が狭くなったりしますよね。



だけどそんな冷静じゃなくなったときに
僕がいつも心の中で呪文のように唱えるのは


「押してダメなら引いてみろ」


なんです。
僕は、自分が冷静じゃないなと感じたときには
できるだけ「引く」ことを選ぶようにしています。

だけど僕が選ぶ「引く」選択は
消極的な選択ではなく
むしろ積極的な選択だと考えるようにしています。

引くというのは、例えば連絡の頻度を減らしてみるとか
相手へのリアクションのテンションを意図的に一段階落としてみるとか
若干、温度感を下げて相手の様子を伺うようにしています。

実際に、それでうまく行った経験が何度かあったように思います。

今までと相手に対する温度感が変わることで
逆に相手からの気を引くことができたり
自分の温度感を下げることで、相手の温度感と丁度いいバランスになり
お互いにやりとりにストレスがなくなっていったりと、そんな効果があったように思います。

だけど、引いてみてもうまくいかないケースも多かったように思います。

そんなときに僕が実践しているのは

「引いてダメなら押してみる」


です。




おいおい、結局また押すんかーーーい




と思った方もいるかと思います。

そうなんです。
結局、押すんですよ。

相手との関係性って
ある程度の積極性がないと深まっていかないと思うんですよね。

だから、引いてダメならもう一回押してみるんです。

だけど、ここで大事なのは
最初で押したときとは違う方向に押していくことが大事なんだと思うんですよ。


例えば、恋愛を第一に考えて相手との関係構築をしようとするのではなく
一旦、恋愛を抜きにして相手の人となりを知ろうとする努力をするとか

恋愛だけの視点から
もっと広い視点で相手との関係性を深めていけるように方向性を変えていくことが大事だと僕は考えるんですよね。



え、それじゃあ恋愛を諦めるってこと?

って思った方もいるかと思います。
短期的な視点で考えると、直接的にはその恋愛を諦めることに繋がるのかもしれません。


だけど、きっと押し続けたとしても
僕はその恋愛が成就する確率ってものすごく低いんじゃないかなって思うんですよね。

恋愛が成就しないどころか
どちらかに、あるいは双方に何かしらの負の感情を残して関係性が終わってしまう可能性の方が高いような気がするんですよね。


僕は押してダメなら引いてみて
そして、引いてダメなら
『押す』というよりも『推してみたい』
と思うんですよね。


その人の魅力に気づけた一人の人間として
その素敵な人を応援したい

推し活ってそういうものですよね。

だから、僕の周りにはたくさんの推しがいます。
僕にとって友達が推しだったりもします。


この感覚は一般的には理解し難いかもしれないけど、だけど僕は僕が好きになった人には幸せになってほしいと思うんですよ。

恋愛もそうだけど、人間関係の根本って
その視点がすごく大事だと思うんですよね。

もちろん、自分の幸せを一番に考える必要があるとは思うけど
だけど自分の大事な人の幸せを無くして
自分自身が幸せになることなんてできないんじゃないかなって僕は思うんですよ。

恋愛の場面で言うと、どんなに一方的に自分が大好きな相手だったとして
一方的に自分の好きを伝えることが相手にとって幸せなのかという視点ですよね。

僕たちは恋愛の場面になると
相手の気持ちを考えているようで
だけど自分の好きという気持ちを優先してしまって
自分の一方的な好きを相手に押し付けてしまうことで
相手のことを傷つけてしまったり
不快な気持ちにさせてしまったりしていることが多々あるように感じます。

好きなはずなのに
迷惑に思われたり
不快に思われたり
相手のことを困らせてしまったり

きっと本来的には、そんなことしたくないはずなんですよね。
だけど結果的にそうなってしまうのって
結局は自分の気持ちを優先してしまっているからなんですよね。


このブログを書きながら以前読んだ本に書いていた言葉を思い出しました。

その内容は


人間関係は下記の4つの要素からできている。

・自分の気持ち
・相手の気持ち
・自分の行動
・相手の行動

この4つの要素のうち変えられるのは「自分の行動」しかない。


といった内容です。

なかなか人の気持ちって変わらないですよね。
相手の気持ちもそうだし、自分の気持ちだってそう簡単には変えられないんです。

相手のことを好きな気持ちだってそうだし
なかなか振り向いてくれない意中の相手の気持ちだって
そう簡単に変えられるものじゃないんです。

だからこそ僕は行動を変えてみるしかないと思うんですよね。


話しが逸れそうになったので本題に戻りますね。



恋愛中、押してダメなら引いてみて
それでもダメなら別の方向から押して(推して)みる


それが僕の恋愛におけるモットーです。

端的にいうとそれは恋愛を諦めているようにに感じるかもしれないけど
僕は恋愛を諦めてはないです。

好きになってアクションを起こして相手に振り返ってもらえなかったとき
僕は確かにその人との恋愛は諦めているかもしれません。

だけど、その好きな相手との人間関係は諦めないようにしています。

僕は僕の好きになった人に幸せになってほしい。
それが『恋愛』という形で実現できないなら『友達』という形で
実現させてもいいんじゃないかと思うんですよね。

それに悔しいじゃないですか。
好きになった人に好きになってもらえないのって。

僕は恋愛がうまくいかなかったときに
いつも、悔しく思います。

どうして目の前にいる好きな人に
好きになってもらえる自分になれなかったのか

毎日、時間はたくさんあります。
その中でどうして今日までにもっと魅力的な自分になれるように努力ができなかったのかと
これまでの自分の行動を悔いる時間があります。

相手にとって恋愛対象としての
魅力が足りていないと感じたときには
もう手遅れだと思うんですよ。

きっとそれってその人と出会う前に
自分の中で肥やしておかなければならなかったもので
その人と出会った時点でもう恋愛の結果ってほぼほぼ決まっているんじゃないかなって
そんなふうに僕は思うんです。

それなら、その時点で自分にできることってなんだろうって考えときに
僕はこれから先、まだ出会っていない未来に出会う好きな人と出会ったときに
その人に好きになってもらえる自分になるための努力をすることだと思います。

僕はそのために、未来で会うべき好きな人と
幸せになるために
今の恋愛を諦めて、次に進もうとそう考えるようにしています。

尚且つ、その意中の相手との人間関係を諦めないのは
もちろん、その好きな人を推したいという純粋な気持ちもあります。
だけどそれだけじゃなくて
ちゃんと知りたいんです。

自分が好きになったその人は
そのあとどんな恋愛をするのか
どんな人を好きになって、どうやって恋愛を進めていくのか

それがきっと、恋愛を学ぶ手段になると思うんですよね。
もちろん、そういう単純な興味だけではないです。


最初は恋愛感情からスタートしたとしても
時間がたてばそのうちその感情もなくなっていくんですよね。
僕は一つ一つの出会いが本当に貴重だと思うんです。
僕はその一つ一つを大切にしたいと思うし
それが結果的にその先の素敵な出会いに繋がっていくとも信じたいんです。


押してダメなら引いてみろ
それでもダメなら押して(推して)みる


みなさんは僕の恋愛観を聞いてどう感じましたか。
色んな考え方があると思うし
全部が正しくもあり、正しくなくもあるんじゃないかなと思います。

きっと10代、20代、30代と僕の恋愛観は歳を重ねるごとにどんどん変わっていったように思います。
40代の僕はまた違った恋愛観を語っているようにも思います。

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