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30代ゲイの僕がメンズメイクをする理由

男が化粧?


オカマかよwww



一昔前だと、そんな心無いことを言われそうですよね。

最近だと化粧している男性も増えたような気がします。

男性アイドルもかっこかわいくメイクしていたり
youtubeでもメンズメイクの動画も増えましたし
店頭でもメンズ用のコスメを見かける機会も増えました。

男性陣のみなさんは、お化粧ってしますか?

僕はします。

僕が化粧をはじめたきっかけはコロナ禍に入った頃のこと

外出もできず、友人にも会えず
極限まで暇を持て余していたときに
たまたまyoutubeでメンズメイクの動画を見たことがきっかけでした。

そのyoutuberはかなり肌荒れが酷い方だったんですが
メイクをするとあら不思議
清潔感爆上げでめちゃくちゃカッコよくなっていました。


アトピー体質で、日々肌荒れに悩み続けていた僕にとってその動画はとても衝撃的でした。


そんなアトピー体質の僕は
アレルギーの症状が強く出ている日には
職場の人だったり、友人に心配されるほど
肌がボロボロに荒れちゃうこともあり

自分なりにちゃんとスキンケアしているつもりだし
皮膚科で処方されている薬もちゃんと使っているのに
なんなの〜!!涙
って感じで

正直、肌荒れのせいで人と会うことが億劫に感じることが多かったです。


だけどもしかしたら
僕もこのYouTubeの人みたいに
化粧をしたらこの肌荒れコンプレックスを克服できるんじゃないか。

そんなふうに考え
しばらく、色々なメンズメイクの動画を漁りまくりました。

そしてYouTuberがオススメしていたコスメをAmazonで購入し
ひたすらメイクの練習。

一人で鏡の前で一ヶ月ほどメイクの練習を繰り返し
少し自信がついた僕は
試しにメイクをして当時付き合ってた彼氏に会ってみました。


彼にメイクをしていることは伝えていませんでしたが
彼は会ってすぐに僕が化粧をしていることに気づきました。



「どしたんその顔?めっちゃやばいで?顔白すぎwww」



はい、めちゃくちゃ笑われました。
メイクデビュー戦は大失敗。
化粧が濃すぎたようでした…。

僕は自分の肌のコンプレックスを隠したいあまりに
ファンデーションを濃く塗りがちだったようです。

その後もめげずに、彼とのデートの際にはメイクをしていきました。
いつも変だのおかしいだの言われていたけど
僕の失敗をいい感じに笑いに変えてくれる彼のおかげで楽しくメイクの練習ができたように思います。

メイクの練習を重ねるにつれて
どのくらいの量なら自然に見えるのかが
分かるようになってきました。


彼も次第に
「まあ今日は、まあまあなんやない?」

と僕のメイクを笑わなくなりました。

彼に(多分)認めてもらえたことで
自信がついた僕は友達と会う日にも
化粧をしてみることにしました。


初めて化粧をして友達と会うときは
めちゃくちゃ緊張しました。


変だと思われたらどうしよう…
と気が気じゃなかったように思います。


そして、友達との会合当日
いつも通り新宿で待ち合わせをして
とりあえずコーヒーでも飲もうかってなって
新宿三丁目のスタバに入り
他愛もない会話をしていたら


「なんか、ひろト化粧水かなんか変えた?肌めっちゃキレイになったやん」


なんと友達から褒め言葉が…!歓喜
しかも、化粧をしていることは気づいてないようでした。


嬉しかった。
本当に嬉しかった。


友達のその正直な言葉も嬉しかったし
コンプレックスってこんなにも簡単に
隠すことができたんだと
気づけた瞬間でもありました。


友達には、その後
「実はファンデーション塗っとるんよー」
って話しをしたら

え、全然気づかんかったけど
言われてみたら気づくかもって感じ〜
実は俺もBBクリーム塗ってるよ〜

と、彼も美意識が高く
みんな話さないだけで
意外とお化粧をしてる男子って
身近にもたくさんいるのかななんて思ったりしました。


その彼がベタ褒めしてくれたおかげで
僕は自信を持って化粧をして外出できるようになりました。


僕はメンズメイクと出会ったおかげで
コンプレックスを一つ克服できたように思います。

僕のようにコンプレックスを隠すために化粧をしている人もいるだろうし
かっこよくなりたい、かわいくなりたいと思いメイクをしている人もいたり
とにかくメイクが好き!っていう人もいると思います。

冒頭にも書きましたが、一昔前だと
僕たち男性が化粧をすることだったり
化粧品を手に取ることにさえも
きっと社会には“偏見”があったんじゃないかと思います。

だけど、時代は変わって
今では男性でも化粧品を手に取りやすい世の中になったと思います。

きっと今の時代だったから
僕はメンズメイクに挑戦することができたのだと思います。

みんなが好きなことや好きなものを当たり前に好きだと言えたり
どんどん色んなチャレンジがしやすいような

そんな社会に少しずつ変わっていくといいなと
今回のブログを書きながら
そんなことを考えました。

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