婚外男性への手紙#3『選ぶことと選ばれること』
この記事は、婚外恋愛をはじめる前の自分に宛てた手紙のような形式で、これから婚外恋愛するかもしれないという男性に向けて考えやメッセージを発信していくシリーズです。
共感できる部分があれば、参考にしてもらえたら嬉しいです。
前回の記事はこちら。⇒婚外男性への手紙#2『モテることの限界と、好きになる勇気』
選び選ばれる順序
今回は前回の記事と似た切り口になるかもしれない。でももう少しだけ、実践的に考えてみたいんだ。
テーマは『選ぶことと選ばれること』だ。
”男は選べない”は不公平?
婚外恋愛というものは、いろんな場所で起こっている。職場や身近な友人関係で起こることが多いらしいが、そのために職場や知人からわざわざ探すのも、なんだか変な感じがするよな。
そうなると君の場合、やっぱりネットやSNSで相手を探すことになるだろう。
参考⇒婚外恋愛の「出会いの場」は職場が42%、アプリが15%【婚外恋愛に関する実態調査 第3報】
参考⇒「"堕ちる婚外"と"探す婚外"」
それで、だ。俺はSNSやネットみたいな出会いの場を見ていて、いつも不思議に思うことがある。それは「女性はたくさんの男性の中から選べるのに、男性は全く選べない」ような状況になっているということだ。これって、不公平だと思わないかい?
いまはネットの時代なんだから、たくさんの異性と知り合う機会があるはずだ。男も女も選び選ばれるんだから、男である自分だって選べるはず。最初は普通にそう思っただろ?
でも、そうはなってない。あくまで傾向の話ではあるけれど、女性は大抵、たくさんの男性から注目を浴びて選べる状況にある一方で、男性にはそこまで注目が集まらないから、選べない状況にある。
これは、果たして不公平なのか。いや、いまの俺なら「不公平じゃない」と答えられるね。それは、男と女では、選び選ばれる順序が違うからだ。
男の順序、女の順序
さっきも書いたとおり、男性は出会いの場において選べる側にはいない。男性は選ばれる側だ。ただ選ばれて恋愛が始まると、男性は自分を選んでくれた女性に選ばれ続けるかどうかを、ある意味選択できるようになる。
女性に選ばれるような男であり続ければ恋愛は続くし、それを辞めてしまえば選ばれなくなり、その恋愛は遅かれ早かれ終わるだろう。
逆に女性は、出会いの場においては選ぶ側だ。ただ選んで恋愛が始まると、自分が選んだ男性が選ばれる努力をし続けてくれるかどうかが、死活問題になる。
これは俺の個人的な哲学だけど、恋愛はいつだって男が愛する側で、女は愛される側だ。だから女性にとってより重要なのは男性を選ぶことではなくて、選んだ男性が選ばれるような存在で居続けてくれることなんだ。選ばれるような存在でいてくれないと、愛されたいと思えないからね。その点、女性は選べる側にいないんだ。
選ばれなければはじまらない
そう考えると、出会いの場において女性が選べるのに男性が選べないというのは、選び選ばれる順序が違うだけで、恋愛全体としてみれば不公平でもなんでもない。
むしろ女性は恋愛が始まってから重要な局面がやってくる、という見方もできるよね。
結論、出会いの場に関して言えば、男性は選ばれるしかない。選ばれないと始まらないんだ。
選んでもいない男は選ばれもしない
君はなぜ選ばれないのか
次の話に進もう。男女で選び選ばれる順序が違うことはわかったけど、「じゃあなぜなぜ自分は選ばれないのか」っていま思ってるだろう?次はその話をしようか。
少しおかしなことのように聞こえるかもしれないが、結論から先に言っておくよ。君が選ばれない理由は、君が「何も選んでいない」からだ。
「自分は選ぶことなくただ選ばれたい」
「なぜ自分は選ばれないのか?」と思っている君は、「誰かいい人はいないか」「誰でもいいから恋愛してほしい」「誰かに思われたい、癒やされたい」と、そう思っているんじゃないのかい?
こういう言葉はSNSでも時々見かけるけれど、その本心は「女性に選んでほしい」「女性に選ばれたい」だ。
まあ、そこまではわかるよ?ただその本心をより正確に言うならば、「自分は選ぶことなく女性に選ばれたい」だ。違うかい?
だってそうだろ?もし君がどんな女性に選ばれたいかが決まっているのだとしたら、「誰でも」とか「誰か」なんて言葉は使わないはずだ。
見つかるかどうかはさておいて「普段はツンツンしてるけどベッドの上では甘えてくれる人はいないかな〜?」とか、「長身で気が強くて女王様みたいな人はいないかな〜?」とか、具体的にイメージして思ってるほうが、まだ幾らかマシなんだよ。
厳しいことを言うけど、「誰でもいいわけじゃない」って思ってるのも、誰でもいいことをただ否定してるだけで、実際のところ大して変わらない。
いいかい。「誰かいないか」とか「誰でもいい」と思うことは、『自分は選ばずにただ選ばれたい』という、怠惰の意思表明なんだ。
さっきの章で、出会いの場において男性は選ばれるしかないと、たしかに書いた。でもそれはあくまで結果論であって、その選ばれるまでの過程で選ぶ行為をしてはいけないなんて、実は誰も言ってないし、どこにも書いてない。
君は、「男性は選ばれるしかない」という言葉に踊らされているんじゃないのかい?
何も選んでない男は、選ばれもしないんだよ。
女性は実は選んでほしい
さっきの「誰かいい人はいないか」「誰でもいいから恋愛してほしい」「誰かに思われたい、癒やされたい」という思いがあっただろう?これに対して女性が「誰でもいい気がしてイヤだ」「ちゃんと私がいいと思ってほしい」と感じているコメントも、時々見かけるよね。
これは、「出会いの場で選ばれる前に何かしら自分を選んでおいてほしい」と言っているのと全く同義だ。ここでも「選んでもいない男を選ぶつもりはない」と言ってるだろ?そういうことなんだよ。
「何かしらの理由なり、根拠なり、きっかけなりを抱いて、自分に興味を持ってほしい」ってところじゃないのかな。
ついでに言っておくと、女性はなぜ「選んでもいない男を選ぶつもりはない」んだと思う?
さっきも言っただろ。女性は恋愛が始まってから「自分が選んだ男性が選ばれ続ける努力をしてくれるかどうか」が試されるからだよ。後から試されるなら、その努力をし続けてくれる可能性が高い男性を選ぶのは、当たり前のことだろ?
選ばれるために選ぶ
選ばれる前に選んでおけ
今日は長くなるから、ここで少しまとめておこうか。
・出会いの場において、男性は選べる側にいない。でも恋愛全体のことを考えると、それは不公平でもなんでもない。
・男性は選ばれなければ始まらないが、何も選んでもいない男というのは、実は選ばれない。
・選ばれる前に準備として、選ぶ行為をしておく必要がある
こんな感じかな。
最後に書いた「選ぶ行為」というのは、もちろん"この人がいい"と断定するところまで行く必要はないよ。ぼんやりとでも"こんな人"がイメージできれば十分だと思う。女性に選ばれる明確な根拠になり、恋愛がはじまるきっかけになればいいんだ。
選ぶ行為の第一歩
「選ばれるために選ぶ」の方法がよくわからないって?簡単だよ。前回の記事で、好きになることは相互的なものだと言っただろう?だから、
「自分がどんな女性に好かれそうか」を選ぶ
「自分がどんな女性を好きになりやすそうか」を選ぶ
これだけだ。これだけで、「誰でもいいから」とか「誰かいないかな」なんて思う自分とは、おさらばできる。
選ぶというものあるけど、絞るといったほうが、もしかしたらわかりやすいかもしれないね。
逆説的な選びかた
え?自分がどんな女性に好かれそうか、自分がどんな女性を好きになりやすそうかも、わからないって?
まあ、たしかにいきなりは難しいよな。こういう価値観は、少しずつ出来上がっていくものだ。
それなら、逆説的に考えてみたらどうだろう?
「自分はこんな女性には好かれないだろう」を選ぶ
「自分はこんな女性は好きにならないだろう」を選ぶ
こうやって選んだ「自分には合わないと思うもの以外」が、君に合いそうなものだ。それをどんどん増やしていければいい。
選ぶということは
こうして考えてみると、選ぶことって意外と難しいよね。
ただ、1つだけ忘れないでほしい。選ぶということは「選ばかなったものは、どんなに素晴らしいものであったとしても切り捨てる」ということだ。
もし君がAというタイプを選ぶと決めたのであれば、A以外のBやCやDはどんなに素晴らしくても切り捨てろ。それができないのであれば、君は何も選べていないのと同じことだ。
「諦める=明らめる」だと、昔読んだ本にも書いてあっただろう?
参考⇒『諦める力』為末 大著
まあ、選ばれるまでに準備ができればいいから、焦ることはないよ。
それと最後に、もう気づいていると思うけど、選ばれるために選ぶ作業は、実は相手を選んでいるようで、自分自身を知る作業だ。
君が自分がどんな人間かを知ったとき、君は女性を選びやすくもなるだろうし、選ばれやすくもなるだろう。
恋愛の引力は、そうやって生まれていくんだ。
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