〔余白の創造性〕相性について
余白の創造性連載第十回目の今回のテーマは
”相性について”
まず、相性というのどういうものでしょうか。
辞書を引いてみると以下のように説明されています。
-陰陽五行思想の一端で、全ての事物が持つ属性が、相互に良い意味で影響しあってより強まるか、逆に相互に良い部分を相殺しあって悪い状態を招くかといったものである-
簡単に言えば、二つ以上のモノが相互に作用しあうことですね。
日常生活では特に人間関係に関して”相性”という言葉は使われることが多いように感じます。
そこで気になるのは、相性が良いまたは悪いというのはどういうことなのでしょうか。
そもそも、人間関係以外のことにおいても相性という言葉は使えると思います。
例えば、好きなものを考えるとき、食べ物でいえば好きな理由というのは、自分の味覚や体質などと相性が良いものだと言えるのではないでしょうか。
好きな季節、好きな場所、好きな飲み物にしても、
好きなものというのは、どれも自分と相性の良いものなのでしょう。
逆も然りで、嫌いなものというのも相性が悪いものと言えると思います。
ただ、相性が良いことと悪いことにおいて微妙に条件が違うところもあって、
相性が良いということは、影響しあい双方にとって都合が良いことだと思うのです。
つまり、単純な足し算以上の結果を得られること、1+1=2ではなく、それ以上の結果が得られることが相性が良いという状態ではないでしょうか。
一方で、相性が悪いという場合においては、
互いに影響しあうことで、より大きなマイナスになること。
または、単体であればマイナスではないもの同士が、作用しあうことでマイナスに転じてしまうこと。
そして、片方がもう一方にとって枷になってしまい、1+1の答えが2よりも小さな数字になってしまうようなこと。
このように、相性が良いことはより条件が厳しいように思います。
また、相性が良いということに関しては、類は友を呼ぶという言葉があるように、
趣味趣向が似たもの同士の方がより良い相性である場合が多いのかもしれません。
実際に、僕も仲の良い友達というのはどこか似たところがあるように感じます。
一方で一見正反対の性質を持っていても、何となく気が合うみたいなこともありますよね。
性格は正反対で、行動も違うのに、二人で作用しあうと何だか良い感じになるみたいな。
こういう事は人間に限らず様々なものにもあるようで、
例えば、植物にはコンパニオンプランツという言葉があります。
これは、二つの植物がお互いに作用しあって収穫量や味に変化が出るというものです。
トマトとバジルを近くで育てると、
バジルの香りがトマトから害虫を遠ざけ、
バジルは水分を大量に必要とするため、トマトに行き渡る水分量がかなり減るそうです。
そして、トマトは水分量が少ないと甘みがが増すらしいのです。
こうしてお互いに良い影響を与え合う植物の組み合わせがあるみたいです。
もちろん、植物においてもお互いに悪い影響を与え合う“相性の悪い”組み合わせもあります。
さて、ここまで相性に関して考えてきましたが、
相性が良いのか、それとも悪いのか、
それを決める余白は一体何でしょうか
相性が良いというのは、
お互いに自分の為ではなく、
相手に対して何かを与えあっている状態のことで、
相性が悪いというのは、
お互いに自分の為に、
相手から求めている状態ではないかと思います。
もともとは1+1の状態が、
双方がさらに与え合えば2よりも多くなり、
求めあえば2よりも少なくなってしまう。
もちろん正確に数学的な考え方をするならば違うのかもしれません。
それでも、そのような足し引きが、相性が良い悪いという状態を作っているように思います。
相性というのは、
相手を思いやること、
それによって良くも悪くもなるものなのではないでしょうか。
今週も最後まで読んで頂きありがとうございました。
今週のテーマもかなり余白の大きいものでした。
来週のテーマは“飲み物の選び方”について。
それでは、また来週の金曜日に。