見出し画像

子どものお金の使い方 〜無料の代償を教えた日〜

2024年春の出来事。

小学4年の長女と小学2年の次女をめぐって、
我が家で「お金」についての話し合いがもたれた。

学校でも禁止されている「友達にお菓子を買ってもらう」こと。
これまでも何度か注意し、伝えてきた。
学校の先生から、電話がかかってきたこともある。



この日、長女と次女と4年生のお友達とで遊ぶ約束をしてきた。
長女は100円を持って出かけると決めた。
最近、たくさんお金を使っていたから、使うお金を100円以内に抑えたいとの思いから、この金額にすると自分で決めた。

何個かの駄菓子は買えそうだ。

帰宅後、二人はアイスの実やスティックポテト、スムージーアイスを今日は食べたと報告してきた。
100円で買えるはずはない。

「友達にお菓子を買ってもらわない」
ここ最近、何度も伝え続けていたこと。
まだ伝わっていなかった。

これが3回目だったため、私も怒りを抑えきれなかった。


子どもたちにとって「誰のお金か」という概念はまだ曖昧で、
おばあちゃんが買ってくれるように、
「いいよ!」と友達言ってくれたら、買ってくれることにも何の疑問も感じていないのであろう。

子どもたちの言い分によれば、「友達が『買ってあげるよ』と言ってくれて、断れなかった」とのことであった。


その日の夜、夫が子どもたちに「ただより高いものはない」という興味深い話をしていた。

街頭で配られるティッシュやお菓子のサンプル。
それらは必ず「アンケートにご協力ください」から始まり、最終的には商品の売り込みにつながっていく――。

大人でさえも気づかないうちに、無料の誘惑に乗せられることがある。
その事実を、分かりやすく伝えてくれた。

一見、今回の事件とは関係なさそうだが、
お金のトラブルの一例として、子どもたちの心に響くお金の話であったと思う。



この出来事を経て、2週間の財布預かりを決めた。
これが正解かどうかは分からない。
だが、大切なのは「お金」について親子で話し合う機会を持てたことだと感じている。
怒りながらの説明であったが、私の考えも伝えることができた。


子育ての中で、お金に関するトラブルは今後も起こるであろう。
その度に子どもたちと対話を重ね、一緒に考えていきたい。
正解のない問題だからこそ、対話を通じて少しずつ理解を深めていければと願っている。
そして、この経験が子どもたちの将来の糧となることを信じている。


この事件から、もうすぐ1年経つが、
今のところ、同様のトラブルは起こっていない。




この記事の、テーマについて以前に配信した音声コンテンツがあります。
その時の感情も伝わるかと思いますので、よろしければ併せてお聞きください😊


いいなと思ったら応援しよう!