筋肉を大きくする≠パフォーマンスの最大化ではない
先日、アームレスリングの日本チャンピオンの矢野さんと話をする機会があtたのですが、その時に話していたことをシェアしたいと思います。
発揮する力をパワーと表現すると、パワーは質量×速度で表すことができます。
確かに、筋肉の総量(質量)を大きくすれば、パワーは大きくなりますが
それ自体にも重さが生まれ、また大きくすることで関節可動域が狭まれば、結果として加速度は低下します。
ちなみに野生動物が狩りのために、トレーニングをしているのであれば…
私たち人間もトレーニングをして筋肉量を増やさないといけない。
という結論に納得することができるのですが、彼らはトレーニングを行いませんよね。
それぞれの機能が、機能しうるだけのケアをしっかり行っているだけです。
(ネコ科の動物が毛づくろいをしていたりするのを想像してみてください)
つまり、からだ全体がその機能を常に最高の状態に保つために必要なことは、各機能が滞りなく動かすこと、動き続けることだけです。
決まった動きしかしなくなる暮らしをしている現代人が、様々な機能の不全に陥るのは、それぞれの器官に仕事をさせていないからに他なりません。
大きければ強い。
いつか、どこかで、誰かに植え込まれた「誤ったからだのイメージ」が、自分のからだを正常に機能するのを邪魔していることに気づくことができると、からだを動かすシステムは自ずと最適化されていくはずです。