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未来について考えて生きているかい?
Think Global, Act Local
先日、仲間たちと小さなイベントを開催した。
仲間とその友人たちと、そのまた友人ぐらいが集まって辺境の地でキャンプをしながら一緒に過ごそうくらいの感じで始まったけれど
蓋を開けてみれば、自分たちが思ってた以上のことが起きてしまったから面白い。
しばらくこんなことをしていなかったから随分と大変なこともあったけれど、大変だったこと以上にたくさんの嬉しいことがあったのも間違いない。
未来は明るくないのか?
イベントでひとりの少年と出会った。
なかなか新しいタイプの人間で、自分の作った詩集を手に持ち会場を歩き回り『自分の詩集がいかに良いのか、リニアモーターカーを作ることがいかに不条理か、次の世代に対して何かアクションを起こそうよ!』など、世間話というには随分重いテーマであらゆる人に話しかけていた。
僕も、2日間で、子どもの紙おむつのことや、リニアのこと、日本の農業のこと...etc 随分と話を聞かされた。
ここで、「聞かされた」というのは、そういうことを話す気分じゃなかったからで、そういうことが鬱陶しくて「聞かされた」と言った訳ではない。
ひとりの娘を持ち、親として、この子が大きくなってからのことを考えないわけはないし、夫婦して最善のことを尽くしてあげたいと思っている。
他の人たちがどう考えているかはわからないが、こんなことを記事にしようと思ったのは、1つの変なパターンにハマっている気がしたからだ。
それはメディアによって、ある一定数の人には「環境汚染や大規模な気候変動によってこの先の未来は暗くなる」と思わされていること。
確かに、これまでのように後々のことを考えず物事を進めるということを辞めなければ、予想通りいずれ近いうちに破綻は来るだろう。
海をプラスチックで汚染し、土を石油で穢し、遺伝子までも自分たちの都合で書き換えてしまう生き物がはびこる世の中がそう長く続くわけはない。
ネイティブアメリカンは7世代先のことを考えている
今回、イベントのメインステージになるティピはイベントの10日ほど前に、10人ほどで建てたが、ネイティブアメリカンは女性二人で組み上げるらしい
シンプルだが構造的にもしっかりしているし、中では火も焚ける実用性も備えている。
新型コロナウイルスの騒ぎで、アウトドアが新たなブームとなりアウトドア市場が賑わっているようだが、本当に良いものは長く使えるもの、または環境に対する負荷が少ない素材で作られていることだと思う。
あるいは再現性が高く、自らの経験値(スキル)として身についている手段もそうかもしれない。
太古では、口頭伝承で伝えられてきた智慧があるが、そういうものこそ本質的で、シンプルさにも通じるものだろう。
話を元に戻すと、アウトドアでの活動は身軽でないと動きを制約されてしまうし、簡単便利なものに頼っていては変化する状況に対応することが難しい。
子どもたちの未来を考えるなら、シックハウスを量産する世界より、シンプルで変化に強い家がたくさんある世界の方がより優しいのかもしれない。
スウェーデンの環境活動家 グレタ・トゥーンベリ氏がメディアに台頭し、早急な変化を求めるような騒ぎになったけれども、大きな変化はゆっくりしか起こらない。
どうしてもネガティブな情報が世界を回ることの方が多いけれども、それと同じだけ、あるいはそれ以上のポジティブなことも世の中には起きているし、我々人間は起こしている。と信じている。
Better Tomorrow for all
ここより良いところを探し求めるより、今いる場所でこれ以上ないと思えるように想像し行動したら良い
宗教では死後、天国へ行くことができるように善行を積むことが良しとされているが、死んでからのことより、いかに今を天国に近づけるかを考えた方が自然と善行を積むようになる気がするのは僕だけだろうか。
イベントで出会った詩集を持ち歩く少年は、今の世界がいかにクレイジーであるかを語ってきたが、あの時あの場所であの人たちに話し、何を生み出したのだろうか。
それよりもその場で起こったことを、いかに世界に発信するかを考えた方が、素晴らしい世界をつくる波を広げることになったのではないだろうか。
不平・不満が調和を生み出すことはない。
考えるより動く。
他者を変えるより、自分が。
他者を尊重しつつ、自分にも芯を通して。
そんな思いを持って日々を送ることができれば、明日は今日より少しだけ良くなり続けることができるかもしれない。