盲目の吟遊詩人1-11「鉄製の箱」
火🔥と水🌊と風🌀と石🪨
四元素と時🕘を操る神さまの話👼
あなたは風と共に生まれ
左に火、右に水、下に石
そして、時は動き出した
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第1章 旅のはじまり
第11話 「鉄製の箱」
【前回までのあらすじ】
🌀風の王子フーゴは街に向かう途中、🪨石の国の王子″石頭“と六人衆の罠にハマり、広大な魔法陣″🕘時の監獄“に囲まれ大ピンチ、さらに石頭はフーゴを、“時の棺桶⚰“に閉じ込めるため、黒装束の魔女を呼ぶ、時を同じくしてHiro🐦、白🐺、ゆきみん👱♀️、パイ🧙♀️の四人はフーゴの救出に向かう
【登場人物】
フーゴ 風の国王子、メンドくさがり
Hiro 🐦フーゴの相棒、神の遣い
石頭 六人衆の頭、石の国王子
六人衆 ガイコツの戦士集団
天空の竜 風の国守護神、心配性
【特別出演】
白ちゃん 白オオカミ🐺牙狼拳使い手
ワディさん 勇者様🙋♂️魔法剣士
ドゥギーさん ヘイスト加速の使い手
ゆきみんさん ルーン守りの使い手
パイ(phi)さん 蒼魔法🧙♀️の使い手
ピカ山君ちゃん ⚡️雷魔法の使い
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🐦Hiroはあせっていた
「どうかフーゴ様‥ご無事で」
🐦、🐺、👱♀️、🧙♀️の四人は
フーゴの元へ急ぐ
🐦「白ちゃん‥イヤな予感がする、私だけ先にフーゴの元に急ぐよ」
🐺「わかった、でもHiro、おそらく敵はかなりの手練れだ、街の出入口の噴水のある公園に、⚡️ピカ山君がいると思うから、声をかけてみて、きっと手をかしてくれると思う」
🐦「わかった、声かけてみるよ、じゃあ先に行く!💨」
Hiroは噴水の⛲️公園で、⚡️ピカ山君に会いにいき、かくかくしかじかと、これまでのいきさつを話した
⚡️「わかったピカ」
🐦「じゃあ私の背中に乗って」
⚡️「ほい!」
🐦「じゃ、しっかりつかまって」
ビューン💨 フーゴの元へ急ぐ
🐺「オレは敵のリーダーの所に行ったワディさんが心配だ、援護に向かう、2人はドゥギーさんを援護して、ガイコツ戦士をたたいて」
👱♀️🧙♀️「OK」
🐺「とにかく敵の魔法陣を崩したい、ガイコツ六体のどれか一体でも、ドゥギーさんと3人で協力してやっつけてほしい」
👱♀️🧙♀️「わかった、とにかく急ごう」
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フーゴは、天空の竜、ゼフ爺を部分召喚でしっぽだけ召喚し、ガイコツ戦士達をけちらそうと思っていたが、敵の魔法陣、“時の監獄“につかまり、動けなくなっていた
「ゼフ爺、これは?」
「こりゃ太古の魔術だ、まさか使えるヤツが現れたとは‥おのれ石の国のヤツら、ついに“時“の力を手に入れたか‥」
「ゼフ爺‥、くそっなんだこれ、からだ‥が‥、重い‥」
フーゴは目が見えないが、体が重たい泥に覆われたような、動きにくさを感じていた
「くそ‥、だ‥だんだん、動きに‥く‥なっ‥‥」
フーゴはついに動けなくなり、これ以上の抵抗をあきらめた
「ああ、詰んだな…、あとはHiroの助けを待つしかない‥」
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黒装束の魔女は少女の姿をしていた
その笑顔は泣きそうなかなしみと、やさしいほほえみを浮かべた、仏様のような表情をたたえていた
黒装束の魔女のかたわらに、膝をつき、こうべをたれた、石の国、“石頭“の姿があった
「もう、石ちゃんやめてよ、そんな仰々しいカッコ、石ちゃんに頼んだのはワタシなんだから、ほら立って」
「はっ」
石頭は右腕を胸にあてたまま、ゆっくりと立ち上がった
「あとはワタシが片付けるから、石ちゃんはゆっくり休んで」
「ありがたいお言葉、ありがとございます」
「もうっ、やめてよ‥、キミのお父様には恩義があるから、もうお互い様でいいよ」
「はっ」
「もー、はいはい、ちょっとそこで待ってて、すぐに終わらせるからー」
黒装束の魔女はひょいと、石頭が剣でけがいた、魔法陣から飛び出した
「アレ?、石ちゃん、ワタシの“時の棺桶″どこに置いたの?」
「あちらのテントに置いてあります」
石頭が待機用のテントを指さす
「あー、はいはい、あそこね」
魔女が右手の手のひらをそちらにかざしたと思った瞬間
かざした右手の目の前に、ポップなレモン色の、鉄製の棺桶?みたいな縦長の箱が現れ、ゴカンっという音ともに地面に落ちた
「さあ、さっさっと片付けちゃうかな」
(つづく)
【次回】「反撃開始!」
【オマケ】
同じシリーズで魔女を主人公にした小説もあります。よかったらどうぞ
「たまきへの手紙」
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