【WACK外伝】盲目の吟遊詩人1-10「黒装束の魔女」
火🔥と水🌊と風🌀と石🪨の世界
四元素と時🕘を操る神さまの話👼
【前回までのあらすじ】
🌀風の王子フーゴは街に向かう途中、🪨石の国の王子″石頭“と六人衆の罠にハマり、広大な魔法陣″🕘時の監獄“に囲まれ大ピンチ、さらに石頭はフーゴを、“時の棺桶⚰“に閉じ込める計画を実行する。そして、石頭が語る″あの方″とは?
【登場人物】
フーゴ 風の国王子、メンドくさがり
Hiro 🐦フーゴの相棒、神の遣い
石頭 六人衆の頭、石の国王子
六人衆 ガイコツの戦士集団
天空の竜 風の国守護神、心配性
【特別出演】
白ちゃん 白オオカミ🐺牙狼拳使い手
ワディさん 勇者様🙋♂️魔法剣士
ドゥギーさん ヘイスト加速の使い手
ゆきみんさん ルーン守りの使い手
パイ(phi)さん 蒼魔法🧙♀️の使い手
ピカ山君ちゃん ⚡️雷魔法の使い手
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第1章 旅のはじまり
第10話 「黒装束の魔女🧙♀️」
フーゴは部分召喚により
天空の竜のしっぽだけ召喚した。
「ゼフ爺、本当にコレでいける?」
フーゴは地面から垂直に立ち上がる、ジャックの木みたいな、緑色のしっぽに、まるで神社の大木に触るように右手をそえて、天空の竜に問いかける
「がっはっはっ 安心せい、
ガイコツ六体なぞ、ゼフ爺がけちらしてくれるわ!」
「ん?、なんじゃこりゃ‥
すごく、う‥ごき。。にくい」
「ゼフ爺?」
「いかん!時の魔法じゃ!」
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街に仲間を探しにきたHiro🐦は
オオカミの🐺白ちゃんと、ルーン守りの使い手のゆきみんがよくいく喫茶店☕️に駆け込んだ!
🐺「ゆきみん、たっ‥たいへんだぁー」
ゆったりとした雰囲気の喫茶店に、突然の訪問者に、お客が何ごとかと、けげんな表情で、オオカミとカラスを見た。
お店の中は魔法使いの人が多く、コーヒーやお茶を片手に魔導書を読んでいた。
お店の左手の奥から、白装束の若くて落ち着いた雰囲気の女性が立ち上がり、口に人差し指を当てている
👱♀️「しー、白ちゃん声大きいよ」
🐺「ごめん‥」
🐦「申し訳ありません。お初にお目にかかります。」
カラスがペコっと頭をさげ、ゆきみんのところまでぴょんぴょんと近寄った。
🐦「私は風の国の使い、Hiroです」
🐺「ゆきみん、大変なことに‥」
かくかく、しかじかと、白ちゃんが、今の状況をゆきみんに話す。
👱♀️「なるほど、魔法陣ね
でもそれほど広範囲に展開するなんて、よほどの魔法使いよ、私だけじゃたちうちできないかも‥」
🐦、🐺「どうしよう…」
👱♀️「ちょっと知り合いの魔法使いに声かけてみる、このお店、けっこう魔法使いの人多いから」
ゆきみんは立ち上がり、まわりを見渡す。
多くの魔法使いが、赤、青、緑とカラフルなカッパのような装束に身を包んでいる
👱♀️「あっ、パイさん!」
蒼のローブに身を包んだ、パイ(phi)さんを見つけた、ゆきみんはパイに近づき、事情を話す
🧙♀️「ふむ、わかりました。お力になれるかわかりませんが、私の無効化の魔法はもしかしたら、役に立つかもしれません」
🐺「よし、急ごう!」
🐺、🐦、👱♀️、🧙♀️
四人はあわててお会計し、
あわただしくお店を出た
その様子を会計に一番近いの席で、冷ややかな目で見ていた、黒装束の魔法使いが立ち上がり、つぶやいた。
🧙♀️「いよいよ仕上げかな‥」
黒装束の魔女はやさしく、それでいてさみしいような、達観したような表情でつぶやいた
「父さん、母さん‥ようやく仇をうてるよ、見ていて‥」
会計を済ませ、お店の外に出た黒装束の魔女はローブから、5cmくらいの正方形の小さな″黒い箱″を取り出し地面に置き何かを唱えだす
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丘の上から、石の国の王子、″石頭“は、フーゴ達の様子を望遠鏡で見ていた。
「バカめ、天空の竜といえど、″時の監獄″の中では自由に動けまい」
石頭は懐に大切に収めていた、5cmくらいの正方形をした″白い箱″を取り出した。
「さあ仕上げだ、″あの方″に来て頂こう!」
石頭は“白い箱″を床に置き、腰の剣を抜き、直径2mほどの円を、白い箱のまわりに、剣先でけがいた。
「よし」
石頭はけがいた円から一歩ひいた位置で、片膝をつき、剣を地面に垂直に突き立てた。そして、祈るように両手を組んで何かを唱えた。
すると、白い箱から、回るように風が巻き起こり、一瞬砂埃が舞いあがった
「バシュ!」
砂埃が消えると中に黒い人影が現れた
石頭は、やうやしくこうべをたれたまま、つぶやいた
「お約束どおり、風の王子と天空の竜を捕らえました」
🧙♀️「ごくろうさま‥、ありがとう、あとはワタシが片付けるから、石ちゃんはもう休んでていいよ」
(つづく)