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【WACK外伝】盲目の吟遊詩人1-02〜旅のはじまり「六人衆と石頭」

第1章 旅のはじまり

第02話 「六人衆と石頭」

【前回までのあらすじ】

街に向かう馬車の中、盲目のフーゴは盗賊に襲われることを、カラスのHiroを通し察知し、戦闘を覚悟する。

石頭は小高い丘の上から馬車を見下ろしていた。

「あの馬車、あやしいな‥」

石頭は、自分たちが滅ぼした“風の国“の生き残り、王子フーゴを探していた。

「なんとしても街に入るのを阻止しなければ‥」

現在、この世界には4つの国があり、火、水、風、石の国は、争いをくりひろげていた。

石頭は、六人衆に指令を送るため、腰にぶら下げていた、牛の角笛を吹いた。

「ブォーーーー」

角笛が、雑木林の中に鳴り響いた。

すると、地面から甲冑をつけたガイコツが六体、地面からジワリ、ジワリと湧き出てきた。

「よし、六人衆よ、風の国の小僧を捕まえろ、間違っても殺すなよ、必ず生け捕りにしろ!」

「ヤー!」

六人衆は不気味な声で、石頭の指令に応えた。

「今度こそ捕らえ、“天空の竜“の居場所を吐かせてやる‥」

(つづく)

次回「天空の竜」

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