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daraz
【小説】ジェミニソウル07
くそっ!なんでこんなことになった‥
2022/02/22 世界初の時空連結テスト
200年後の未来の空間を、直径2mの範囲だけ切り取り、未来と現在を入れ替える。
「未来をのぞき見して、またすぐに現在に戻ってくる。」実験前、まるでちょっとコンビニに行ってると同じ、かるーいノリでヒロは言っていたのに‥
【前回までのお話】
開発メンバーが見守る中、世紀の一瞬をカウントダウンしながら、固唾をのむ皆であったが、その瞬間真っ暗闇となりとなり、警告音が鳴り響く、タケはあわてて懐中電灯片手に実験室に入るが、ヒロがいた場所に残されたのは、一匹のカラスだった。
過去(タケ)
タケは、まだ目の前の状況を把握できずにいた。左手の懐中電灯を足下のそれにあてる。
タケ「なんだコレ‥」
黒い小鳥?イヤ‥黒いからカラスだよなきっと、よく見ると背中にぜんまいみたいのが付いてる。
タケ「‥どういうことだ?」
予定ではヒロが200年後の世界に飛び、チラッと未来をのぞき見して、すぐに元の時空に戻るという、簡易的な瞬間移動をテストするつもりだった。
するととつぜん、謎のカラスから、ピピピピピピ‥と、目覚まし⏰時計のような、陳腐なブザー音が鳴り響いた。
タケ「!なんだっ?」
タケはとっさにしゃがみ込んで、音が鳴るカラス?のようなモノを美術品を手に取るような、やうやうしさでそっと、手のひらにのせた。
未来(ヒロ)
いっぽう、200年後の未来に飛んだ?ヒロは真っ青な、広大なスペースに、一人たたずんでいた。
(つづく)
【ED】『心海』〜Eve〜
最後まで読んでくれてありがとう
次回もお楽しみに〜 🐦Hiroでした♪