【小説】たまきへの手紙📩018〜父からの手紙〜
たまきへ
あらためて手紙を書くと
テレくさいな
この手紙が届いたということは
父さんはこの世にいないと思う
では、父さんからの
最後のメッセージなので
本当のことを書きます。
たまきも大人になれば
まわりの人間とは違うこと
気がついたと思うけど
たまきは人間たちが″魔法″とよぶ
1000年以上前に栄えた古代人の
″科学″の力で作られた。
かつて古代人たちは
電気や火を自在に操り
⚡️雷や🧊氷を一瞬で
生み出すことができた。
父さんも生きている限り
古代人の″科学″とやらを
すべて明らかにして
人間たちが、科学を
″魔法″と呼んで恐れたり
魔法使いをイジメたり
しない世界をつくりたいと
思って生きてきたつもりです。
これからのたまきの人生は
たまきのモノ
だから、たまきの自由だけど
もし、たまき自身を生み出した
″科学″の力がどのようなモノか
もし興味があれば調べてみてほしい
きっと一人で調べるのは
大変だと思うから
🟦青色のロボット″Q1B″を
たまきのサポートのために
研究所に残してきたので
例のキー🗝をさして
起動させてほしい
科学者として
娘に思いをたくすのは
親のエゴかもしれないけど
どうか最後のわがままだと思い
受け取ってほしい。
使う、使わないは
たまきの判断にまかせます。
どうか人間も科学の力に目覚め
人間と魔法使いが争わない
平和な世界になることを祈ります。
たまき、愛してるよ
父さんはたまきのこと
ずっと見守っているよ