B1 20-21シーズン サンロッカーズ渋谷のスタッツ
3シーズンぶり2回目のCS(チャンピオンシップ)進出を決めたサンロッカーズ渋谷のスタッツを並べてみました。昨季と今季の数字を並べたりもしています。
1.SR渋谷の攻撃・守備のスタッツ
特徴は何と言っても相手チームのターンオーバーの多さ。スティール・ターンオーバーからの得点もリーグトップの数字です。相手のターンオーバーが多いので、フィールドゴール被試投数がリーグで2番目に少ないです。
フィールドゴール(FG)試投数もリーグトップです。オフェンスリバウンド数がリーグ2位なので納得の数字という印象ですが、注目したいのはフリースロー(FT)獲得数がリーグ3位であること。FTが多いと、FGは少なくなるので、FT獲得数とFG試投数の多さを両立させている要因が背後に潜んでいるはず。
その要因も相手チームのターンオーバーの多さにあります。高い位置からの激しい守備で、SR渋谷にとってのフロントコートでボールを奪う機会も多く、ショットクロックをさほど使わずに得点できて攻撃回数が増えます。速攻からの得点は4番目に多いです。
一方で、激しい守備でファウルがかさみフリースロー献上数がリーグ最多です。また、前線の包囲網をかいくぐられると簡単なスコアに繋がりやすいこともあり、速攻からの失点がリーグ最多で、2点シュートの被成功率も5番目に高いです。
2.SR渋谷の4Factors
4Factorsを見てみると、 相手チームのターンオーバー率は最多で、オフェンスリバウンド獲得率はリーグ3位。フリースロー献上率は最多で、ディフェンスリバウンド獲得率が3番目に低いですが、これは高い位置からの激しい守備の副作用のようなもの。
次は、昨季の数字との比較に移ります。
3.昨季と今季の比較① 攻撃面
攻撃面では、3点シュートが減り、2点シュートが増えました。フリースロー獲得数、ペイントエリアでの得点と2点シュート成功率も増えていて、ゴール下で手堅く得点を重ねています。
オフェンスリバウンド数・セカンドチャンスからの得点は昨季より少ないですが、これはフィールドゴール試投数が減ったことと、フィールドゴール成功率が増えたことが原因で、オフェンスリバウンド獲得率は相変わらず高いです。
また、アシストが減り、ターンオーバーが増えています。
4.昨季と今季の比較② 守備面
守備面では、2点シュート被試投数が大きく減って(-3.9本)、3点シュート被試投数が増えています(+1.7本)。相手チームのターンオーバーも増えて、プレッシャーディフェンスに磨きがかかっています。また、ペイントでの失点、セカンドチャンスからの失点が減り、ゴール下の強度が増したことが垣間見えます。