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神社は謙虚に自分を振り返る場所――宮司の経営Vol.03

謙虚に振り返られる場所

神社は自己を振り返り謙虚になれる場所です。

なぜなら、成功している人が神様に祈るのは、自分の立ち位置を再確認し、心を整えるためです。

神様の前では、その大いなる存在に誰とも比べることががないゆえに、自然と謙虚になり、自分を見つめ直すことができるからです。

急成長ゆえの錯覚と挫折

自己を振り返り謙虚になることが大切だと思ったきっかけの一つは、大学時代の空手道部での経験からです。

中高とバレーボール部に所属していた私は、大学でもそのまま続けるつもりでしたが、親しく勧誘されたのもあり、新しい世界となる空手道部に入部して挑戦することに決めました。

空手の世界は私にとって全く新しいものでしたが、日々の厳しい練習を乗り越えることで大きな成長を感じることができました。

二年生になると、都内有数の渋谷区大会で優勝。

その頃から、自分は強いうえに、才能があると錯覚し、天狗となっていったように思います。

しかしその後の全国大会でベスト8をかけた試合で、区大会で勝った相手にあっさりと負かされました。

その時、師範から「お前は下手だから負けるのは当たり前だよ」と言われました。

下手(へた)とは端(はた)。

心の本来あるべき場所がズレていたのです。

心の乱れは歩みを止まらせてしまう

成功している時こそ、心に驕りや慢心が生まれがちですが、乱れた心では成長しているように見えて、実は自分の成長を止めてしまっています。

それでは、本当の成長となる次のステップへ進むことはできません。

道標としての神社

神社で参拝することは、そうしてズレてしまった心を整え、成功への道をしっかりと歩くための大切な気づきを得られる場所となります。

ぜひ、心の道標として、日々、手を合わせ自己を振り返ってみてはいかがでしょうか。

廣田神社第17代宮司 田川伊吹

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