慈善があるところに産業の余剰金がある
大富豪は使い道のないお金を利用して社会に働きかけようとする。
そのお金の一部は研究に向かうことになる。歴史的に言っても確度は高い。
日本の理化学研究所は製薬業で成功した高峰譲吉という科学者の呼びかけによりはじまった。稲盛財団は、京セラやKDDIで財を成した稲盛和夫によって創設された。
アインシュタインも在籍したプリンストン高等研究所はデパート業で成功したバンバーグ兄弟の財産によっている。
ノーベル賞で有名なノーベル財団もそもそもダイナマイトの発明によって莫大な財産から設立された。
最近でいえば、物理学の研究で有名なカブリ研究所は航空産業などで財を成したフレッド・カブリによって創設されたし、アレン脳科学研究所はマイクロソフトの共同創業者であるポール・アレンによって創設された。
金融業界でも、ジム・シモンズやジョン・テンプルトンも知っている研究者もいるかもしれない。
結局のところ、彼らは産業の勃興期に財を成した。
そのお金は研究にも一部流れる。
もしこの流れが正しければ、産業の余剰金があるところに慈善活動のチャンスがあるといって良いはず。
次の領域はどこだろうか。
暗号通貨はここ20年の成功だけでも最も成長が著しい産業である。
そうであれば、次の数十年でいくつもの財団が作られ研究支援が行われるだろう。
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