緑の疾走3

大型バス
8月の熱いさなか、試験を受験した。
試験は一般とそれより少し出世しやすいコースと二つ受けた。

どちらも合格し、「陸海空どこ選んでもいいです!」と
マツモトキヨシが言う。

俺は、地元に帰ってこれるところがいいと、地元であることを
基準に、陸上自衛隊を希望した。

次の年の3月の終わり頃、教育が始まるということだったので、
俺は暇つぶしにバイトを始めた。

すると9月の頭ごろだったか、
「10月に入ってもらう。」ということになり
「新卒一緒じゃないんですか?」と尋ねたが
ごくたまにこういうことがある。と言われ、渋々
10月からの入隊を受けた。
そして、働き始めたバイト先の店長に思いっきり頭を下げた。

映画の「戦国自衛隊」と、「右向け左」を見たが
どちらも自衛隊にいい印象は得られなかったのは
いうまでもない・・・

来る10月の終わり、当時の地方連絡部?だったか、
朝から連れていかれた。

そこには、見たこともない
「悪い人」を護送するようなバスが・・・

俺はどこに連れていかれるんだろうという
想いだけでそのバスに乗った。

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