有機野菜と無農薬野菜〜違いはなぁに? vol.1.
オーガニック(有機農産物)の流通に関わるお仕事を続けていると、良く聞かれる質問があります。
その一つが、「有機野菜と無農薬野菜はどう違うのですか?」
「有機野菜は、農薬を使うんですよね?」
みたいな質問です。
要は「有機野菜」は「無農薬」とは書いてないから、農薬を使うんじゃない?
みたいな認識の方が一定数いらっしゃいます。
そんな質問をしょっ中受けてることで、
「有機農産物」「オーガニック」ということの意味が正確には伝わってないことを知りました。
これは、オーガニックコンシェルジュである私のような立場の人間が、正確な情報をお伝え出来ていないからな他なりません。
そこで、今回は、有機野菜と無農薬野菜の違いについて、複数回に分けてお話ししてみたいと思います。
「無農薬野菜」とは、栽培期間中に農薬を使わないという意味ですね。
ところが、法的には「無農薬野菜」という表現の仕方は認められていません。
ですから仮に、「無農薬野菜」という表示で販売されている野菜があるとしたら、表示的には違法であると言えます。
口頭で「無農薬」ということはありますが、
これには、明確な法的な裏付けがある訳ではありません。言わば「口約束」ですから、おそらく
「栽培期間中は無農薬」ではないか
という推測の域を出ません。
それに対して「有機野菜」または「有機農産物」(オーガニック野菜)というのは、法的な裏付けのあるものです。
(2001年制定 有機JAS法)
また、有機農産物は、生産された後、第三者の認証機関が畑まで立ち入り検査して、間違いなく
有機JAS法に則って栽培されたことが確認出来ると
有機JASマークを添付して流通させることが出来るようになります。