有機野菜と無農薬野菜〜違いはなぁに? vol.2
前々回、有機野菜と無農薬野菜の違いについて
書いてみましたが、実は違いは単に法的な決めごとのある無しだけではありません。
実は有機野菜(オーガニック)というのが、法的な位置付けをされたのが、2001年。
農林水産省で、有機JAS法が制定されたことが
始まりです。
この法律が出来た背景としては、制定された
当時、日本各地で、「有機」の野菜が大人気で、
あちこちで、「有機野菜」と銘打って取り扱いされていました。
ところが、その実態は、有機野菜についての決めごとがないため、作る生産者も、販売する側も
自称「有機」を名乗るものの、「栽培期間中農薬不使用」「農薬は使わないが、化学肥料は使っている」「農薬は使わないが、除草剤は使っている」「有機肥料を使って作っているが、農薬は使っている」「栽培期間中は農薬を使わないが、
種まき前に化学肥料や除草剤を使っている」
などなど、様々なタイプの「有機野菜」が乱立していました。
従って消費者は、何を根拠に野菜を選べば良いか分からないという状況だったのです。
「消費者が野菜を選ぶ根拠を法的な根拠で示す」
ために、有機JAS法は出来たと言っても過言ではありません。
また、有機野菜というのは、単に農薬を使ったか使ってないかだけの話ではなく、「土作りを考える」ところからスタートしているというところが、「無農薬」とは全く考え方の大元が違っているということです。
つまり、有機野菜は、その農産物の種を撒く、もしくは苗を植える以前から、自然界にある有機物(山の腐葉土、発酵させた牛糞など)によって
土作りを行うことが取り決められています。
もちろん、化学肥料、除草剤は使いません。
農産物が育つ「土作り」の視点が入っているというのが、有機野菜(オーガニック)であると言えるでしょう。