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抗核抗体と感謝の心

この2年ほどの間に、人の免疫はグチャグチャにされてしまいましたが、あなたはそのことに気づいていますか?
なぜこんなにも、病気の人が増えているのでしょうか?超過死亡が増えているのでしょうか?
今日は自己免疫のお話をします。2011年7月21日に書いたブログ記事からです。



福岡市医師会臨床検査センターのHPの中に、こんな資料をみつけました。
臨床と検査-病態へのアプローチ-(VOL.20)「自己免疫疾患と抗核抗体検査」

免疫系は本来、自己と非自己を認識し非自己の侵入に対して防御的に働いています。自己免疫とは免疫系が自己の細胞に対して反応する現象をいい、それによって各種臓器や全身性に障害を引き起こす病気が自己免疫疾患といわれます。特に、皮膚、関節など結合組織を全身性に障害する疾患群が膠原病と呼ばれています。
自己免疫疾患では自己と反応する抗体、すなわち自己抗体が高率に出現します。この抗体のターゲットは様々な核成分蛋白であるため、総称して抗核抗体と言われています。

臨床と検査-病態へのアプローチ-(VOL.20)

私は以前、手掌部発汗の研究をしていた頃、心療内科や神経内科のドクターとよく一緒に仕事をしたのですが、その時に神経難病の症例にもたくさん遭遇しました。
テレビでも時々、不治の病として描かれることがありますね。

自分が自分を攻撃する…悲しいことです。
先日「あなたの身体に潜む「他者」の細胞 」という記事を載せました。

お読みいただけましたか?

他者の細胞が体内に潜んでいる現象を「マイクロキメリズム」と呼んでいる。なぜ,本人の免疫系によって排除されないのか? 自己免疫疾患の一因となっているのならば,それまで共存できていたのに,なぜ突然,和平が破綻したのか?

日経サイエンス2008年5月号

その時も引用しましたが、日経サイエンス2008年5月号の中の一節です。

どうして、このような不合理なことが起こるのでしょう…

先日、私の恩師・宗像恒次は、慢性疼痛の話の中で、こんな答えをくれました。
「取り除きたとい思うから攻撃するんだ。愛おしく思って、感謝することで変わるんだよ」と。

ハッ!としました。
私は、手のひらの汗で悩んでおられる方々に、「その手のひらを愛しなさい。大事なかわいい自分の手なのだから...」と、そんなことを言ってきたんです。
手のひらの汗は、その存在に気づき、それをなきものにしようとすると、余計にその量を増し、酷くなればモノをうまく掴めないほどになってしまう。それは交感神経が緊張し続けるからなんだよと…。

一緒に共存しているものをなくそうとする意思、心の力が災いをもたらすということ。
それは、私たち個人の身体に限らず、もっと大きな、社会全体に通ずる共通の原則だったということを、改めて思い出しました。

私たちが、いまここにあることに、そして生かされていることに感謝しましょう。それがユニバーサルヘルス、健康に生きる生き方なのです。

宗像と同じ筑波大学名誉教授の村上和雄が、その著書「遺伝子からのメッセージ」の中で言っていることを最後に、つけ加えておきます。とても大事なことなので、しっかり噛みしめながら読んてみてください。

 人間の身体の中では,約六〇兆もの細胞が,それぞれの独自の役割を果たしながら,協力して全体の調和を作り出しています.これからの社会は,生命体のこうした働き,仕組みをうまく取り入れていくべきでしょう.
 大自然の思いに沿って働くとき,素晴らしい力が出ます.限界を突き破って,素晴らしい人間になれます.大自然の思いに沿って働くとき,今までの価値観を変えるような,世直しになるような動きに発展するでしょう.自分が変われば,相手が変わります.不平・不満を言う前に,まず自分を変えることです.
 役割や個性の違った者同士が,一つの目標のために,自分の役割に徹しきったり,管理していく時代は終わったようです.むしろ,一人一人が経営者のつもりで,それぞれが問題意識をもって,協調してやっていく.そして,お互いがもっている力を増幅し合っていく.そういうやり方に変わってきています.
 一つの情報が,その一つの情報だけで伝わっていたのでは,進歩はありません.「三人寄れば文殊の知恵」で増幅されて,さらにその増幅されたものが増幅されていく.それで,全体のリズムを作り出し,大きな働きをするのです.
 リーダーは,現場にいかにリズムを生み出していくか,良いリズムを与えることができるか,ということが大切ではないでしょうか.リーダーは,イキイキした生命を与える,と言ってもいいでしょう.
 そして,みんなが力を合わせ,喜んで働く.「働く」のは,苦役ではありません.ハタラクは,ハタ(まわり)の人々をラク(楽)にすることです.自分もまわりの人もすべてが喜んで暮らすのです.人は皆,幸せに暮らすために生まれてきたのです.今までは,自分のエゴを発展させることが,幸せにつながると思われてきました.しかし,それだけが発展すると,まわりはもちろんのこと,その本人自身も幸せにならないとわかってきました.さまざまな歪みを生み出してきたのです.
 だからこれからは,みんなといっしょに楽しもうという心が必要なんです.それが,最終的に世界全体の幸せにつながるのではないでしょうか.

村上和雄:遺伝子からのメッセージ(日新報道、1996)


この3年半、消毒液による手指消毒が必要以上に強要されましたが、それによって人に必要な常在菌もたくさん殺されました。腸内に最も多く存在し、口腔内、皮膚表面などに棲息し、いろいろと働いてくれている常在菌なのに…。
福島の放射能に汚染された土壌を蘇らせたのも、微生物であることを多くの人に知ってほしい。おかしな化学薬品に頼らず、本来持てる人のチカラ、自然のチカラを信じれば、みな調和して、健康でしあわせな人生を送れると私は思っています。
12年前に書いた私のこの言葉、最後にもう一度書いておきます。

一緒に共存しているものをなくそうとする意思、心の力が災いをもたらす。
それは、私たち個人の身体に限らず、もっと大きな、社会全体に通ずる共通の原則なのだ。


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