見出し画像

荒井由実「MISSLIM」-1974- 僕と音楽と(12)

1973年11月、荒井由実がアルバム「ひこうき雲」で登場する。
同学年の彼女が書いた、そのタイトル曲、永遠の名曲「ひこうき雲」だけでも衝撃であったが、74年10月には、2nd アルバム「MISSLIM」を発表する。

アルバムA面の1曲目「生まれた街で」に針を落とし、ユーミンが第一ヴァースを歌いサビに入った途端、聴いたこともないコーラス・ワークが聴こえてきた!

それは2曲目の「瞳を閉じて」で確信犯となる。
Crosby,Stills & Nashのコーラスワークに出逢った衝撃再び。
僕はBeach Boysのファンでさえなかった。

衝撃のコーラスの主は、「Sugar Babe」!!
同じ年齢の、山下達郎、大貫妙子との運命的な出逢いである。
以来45年、彼等の音楽との長い長い付き合いが始まった。

因みにこのアルバムのコーラスには、同じく同年齢の吉田美奈子、そして、鈴木顕子(後の矢野顕子)も参加している。

同じ1974年、四人囃子は、名盤「一触即発」を発表している。僕は、9月21日、目黒杉野講堂で、彼等を聴いている。

洋楽主体に聴いて来た僕を、日本の同世代達が生み出す新しい音へと導いていく。
恐るべき時代の始まりだった。

ユーミンの「海を見ていた午後」に出てくる山手のドルフィンへは、根岸森林公園を下って行った。ソーダ水の向こうどころか、霞んで、海は見えなかった。

本日の一曲
荒井由実「瞳を閉じて

いいなと思ったら応援しよう!